




談笑する泉田裕彦知事と自民党県連の幹部たち。民主党政権となる今後も蜜月は続くか=8月25日、知事室
「今までは与党としておおらかに対応していた。だが今後は遠慮せず、県議会で3分の2(近くの議席)を占めていることを使わせてもらうかもしれない」
8月7日、県議会庁舎で開かれた自民党県連の建設関連会合。居並ぶ県土木部幹部を前に、座長役の星野伊佐夫県議団長が語気を強めてみせた。
既に衆院選での劣勢が伝えられる中、「国政で野党になっても、県政で多数を占める自民との関係を最重視するよう」(県連幹部)、県当局にくぎを刺すのが狙いだった。それは、強い危機感の裏返しでもあった。
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県政のかじを取る泉田裕彦知事は自民の推薦で昨年再選したばかりだが、推薦を受けなかった民主党本部に「当選御礼」で訪れるなど民主寄りがいわれる。政策や政治的思想も民主に近いとささやかれる。知事と同じ経済産業省出身の議員が民主には多く在籍している。民主が政権党となり「さらに知事は民主に寄っていくのでは」とみる県政関係者は多い。
実際、知事は衆院選で自民が敗北するやいなや、拉致問題に関する要望を、民主県議、国会議員を通じて働き掛けようと動いた。拉致問題でこれまで窓口役だった自民の頭越しだった。
国とのパイプが細る中、県政与党として引き続き知事に存在感を示そうと戦略を描く自民。だが、取り巻く環境の変化は「対知事」だけではない。「支持団体、業界だっていつまで寄ってきてくれるか」。県連幹部の一人はこぼす。
ある建設関連会社役員は「好き嫌いとは別に、いずれ自民と民主の二またをかけざるを得なくなるだろう」と打ち明け、自民の懸念を裏付けた。
国だけでなく、県の公共事業や補助金などの予算に関しても影響力が小さくなった場合、「業界は離れ、自民の弱体化は加速する」と県議OBは推察するが-。
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県議会で9議席と少数派の本県民主。今後の県政へのスタンスについて県連幹事長の佐藤信幸県議は「民主が支援して当選した知事ではないから、今後も是々非々だ」と淡々と語る。
だが一方で「県が国政に要望する場合の窓口を早急につくらなければならない」と、国へのパイプ機能を高め、県政での存在感も高めようとする意向をうかがわせる。
国政と県政で多数派が異なる“ねじれ”。泉田知事は31日、報道陣に「政党による違いはあまり感じなかった。地方で抱える課題を地方で解決できるようにということで、同じ方向でやっていける部分もあるのでは」と、双方への配慮とも、両てんびんとも取れる姿勢をみせた。
長年、「自民王国」と呼ばれてきた本県政界。民主政権となった今、民主と自民、そして知事の3者の思惑が絡み合う県議会9月定例会はきょう2日に始まる。
2009年09月02日