



逆風からの立て直しを誓う与党に、「政権奪取」と意気込む民主党。衆議院が解散された21日、県内選挙区では各党の候補予定者が街頭に繰り出すなど、8月30日投開票に向けて実質的な選挙戦が始まった。国会をあとにした前職11人は「また戻る」との思いを胸に、慌ただしく地元へ向かった。昨秋から解散を待ち続けてきた新人候補予定者は「歴史的な戦いだ」と早速声を張り上げた。県内も「政権選択」の夏に突入した。
解散直後、逆風下の選挙となる自民前職たちは、自らに言い聞かせるように決意を語った。吉田六左エ門さん(69)=1区=は「(麻生政権での)景気回復の実績と、財源の裏付けのない野党の姿を有権者に伝えていく」と厳しい表情。稲葉大和さん(65)=3区=も「景気回復の実績を有権者に伝えれば、必ず光明が見えてくる」と力を込めた。
高鳥修一さん(48)=6区=は「候補力と実績で勝負。絶対勝って戻る」と誓った。近藤基彦さん(55)=2区=は本会議での“万歳”を封印。「(小選挙区勝利まで)万歳はとっておく」と語った。
前回、比例単独で当選した長島忠美さん(58)は、党本部で公認証を受け取ったが、比例名簿の順位は未定。それでも「自民の勝利のためにかけずり回る」と引き続き比例候補の役割を果たす姿勢を強調した。
連立のパートナー公明党の漆原良夫さん(64)は解散後、麻生首相とがっちり握手。「投票日まで40日ある。落ち着いて政策を訴える選挙にしたい」と政策本位の論戦を挑む構えを見せた。
一方、攻勢に出る民主。菊田真紀子さん(39)=4区=は衆院本会議後、「政権交代を実現して与党になって戻ってきたい」とキッパリ。県連代表の西村智奈美さん(42)=1区=は「県内全選挙区での完勝を目指す」と表情を引き締めた。
永田町の党本部で公認証書を受け取った筒井信隆さん(64)=6区=は「官僚政治を改革する時が来た」と政権奪取に意欲満々。前回、比例で復活当選した鷲尾英一郎さん(32)=2区=は「選挙区での必勝を期す」とし、40日間の長期戦に「何が起こるか分からない」と楽観ムードを戒めた。
民主会派に所属する無所属の田中真紀子さん(65)=5区=は「解散は遅すぎる。時期も夏休みやお盆と重なり、国民にとっても候補者にとっても迷惑。(麻生首相の)自分本位の感じが否めない」と皮肉った。
2009年07月22日