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参院選意識か、妻支援期待か―田中直氏が民主に接近 

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衆院選の民主党候補予定者の集会であいさつする田中直紀参院議員=24日、聖籠町

 衆院選を前に、昨年自民党を離党した無所属の田中直紀参院議員が民主党に急接近している。3区の民主新人の支援を鮮明にしたほか、他の県内民主候補の支援や、自身の民主会派入りの可能性を示唆している。田中氏の動きについて政界関係者の間では、田中氏自身が改選を迎える来年7月の次期参院選をにらんだ動きとも、5区で衆院選を戦う妻の真紀子氏への支援を期待しているともささやかれている。民主側には期待と困惑が交錯している。

 「衆院選では、まず家内(真紀子氏)に当選してもらいたい。次いで黒岩さんに当選してほしい。組織を挙げて応援したい」。24日、聖籠町で開かれた3区の民主候補予定者・黒岩宇洋氏の集会。駆け付けた田中氏は支援姿勢を強調してみせた。
 3区の自民候補予定者は、田中氏の義父・角栄元首相とロッキード事件をめぐり対立関係にあった稲葉修元法相の長男・稲葉大和前衆院議員。一定の「アンチ稲葉票」を握る田中氏の支援を黒岩氏は「心強い」と歓迎する。一方、稲葉氏は「私の支持者にも直紀先生の支持者がおり、かなり影響は出る」と厳しい表情で語った。

 田中氏は今月「衆院選公示(8月18日)までに、立場を明確にしたい」と民主会派入りに含みを持たせる発言をした。参院選を控える中、田中氏の動きに対し「自身の“身分保障”に向けた布石では」と、参院選を民主候補として戦いたいのではないかとみる政界関係者は多い。
 「田中家ブランド」の威光は2区や4区、さらに1区や6区でも残る。保守層の切り崩しが課題の民主にとって田中氏の支援を歓迎する声は多く、2区から立候補予定の鷲尾英一郎前衆院議員は「政権交代のために連携できればいい」と期待感を示す。
 だが、民主県連としては田中氏との連携には慎重姿勢だ。県連主流派は参院選で独自候補擁立を目指しており、「田中氏に恩を受けると、参院選で公認してほしいとの声が県連内で強まりかねない」(主流派幹部)との懸念がある。また「田中支持者も衆院選では既に民主にかなり流れている。応援をもらえば、ムードづくりに一定の効果はあるが、どこまで実票につながるかは不明」(県議)とみる向きもある。

 無所属の真紀子氏は連続5回当選で民主会派に属すが、民主支持労組などからの支援は十分得てはいない。「夫が民主に尽くす姿勢を示すことで、妻への支援を期待しているのでは」。5区内ではこんな推測も出ている。
 真紀子氏は、田中氏の民主支援の動きについて「本人に聞いて。本人のことだから」と語った。

2009年07月29日

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