



衆院選で5区から出馬する無所属の田中真紀子前衆院議員が、民主党から初めて推薦を受けることが決まった。県内全6選挙区で「自民対民主」を基軸とした戦いとなる構図が鮮明となった。田中氏の陣営では、民主系の議員や労働組合からの支援が強まるとみて「追い風になる」との歓迎ムードが大勢。ただ古参の自民党員の後援会幹部など一部には不協和音も出ている。
党本部の6日の推薦決定を受け、民主党5区総支部は田中氏を支援する方針。佐藤信幸・同支部幹事長は「政権交代に向け、田中氏を応援したい。(支持団体の)連合新潟内には社民支持で動いている労組もあるので、民主系労組に支援を求めていく」と話した。
田中氏の後援会幹部の一人も「民主の推薦は後押しとなる。選挙は水もの。広く支援を受けた方が良い」と前向きに受け止める。
しかし、故田中角栄元首相以来の自民党員の後援会メンバーには戸惑いの声も。「『民主党の推薦を受けては、ついて行けない』との批判の電話が仲間から来ている。民主に乗った方が得策と判断したのだろうが、本人の思うようにいかないのでは」とみる。
これに対し、田中氏は「私は『田中党』ですので問題ない」と話し、自民支持者離反の懸念を否定した。
一方、前回選挙で田中氏に2万2千票差まで詰め寄った自民党・米山隆一氏は強気の姿勢で、「推薦を受け取るなんて、ここまで追い込んだのかという思い」と語る。ただ、陣営は「推薦が出なければ一番良かったが、しょうがない」と一定の影響があると受け止めている。
社民党・伊部昌一陣営は、民主公認候補がいない5区で連合新潟の加盟労組に秋波を送ってきただけに田中氏に票が流れるのを警戒する。長部登・選挙対策委員長は「5区で民主、社民が協力できないことは残念なことだ」と憤る。「影響はゼロではないが、民主が推薦したからといって労組は田中氏を熱心に応援するとは思えない」と、戦略を変えずに支持固めに奔走する考えだ。
5区では候補を出さない共産党の大矢健吉・中越地区委員長は「田中氏にとっては、無党派層食い込みへ追い風になるのでは」と分析する。
今回の推薦が来年7月の参院選に影響するとの見方も。田中氏の夫で自民党を離党し無所属の田中直紀参院議員の後援会関係者は「民主の支援を受けるのにつながるのではないか」とみている。
2009年08月08日