




入り口に消毒液などが設置された衆院選候補者の選挙事務所=20日、新発田市豊町
新型インフルエンザの「本格的流行」が宣言され、衆院選の選挙活動にもじわりと影響が出始めている。自民党は20日、全国の候補者に対策の徹底を指示する文書を送付した。患者数が急増している県内でも、感染予防のため選挙事務所に消毒液やマスクを設置する動きが出てきた。最新鋭の空気清浄機を早くから設置している陣営もある。
「きょうから事務所の入り口に消毒液、マスク、体温計を置いた。張り紙をして使用を呼び掛けている」と話すのは3区の野党陣営。4区の野党事務所でも同日に消毒用アルコールを設置。5区の与党陣営は、21日の朝礼でうがいと手洗い励行を確認するという。
6区の野党候補事務所は、米航空宇宙局(NASA)が開発しスペースシャトルでも使われているという強力な空気清浄機を解散直後から設置している。「電話作戦で、のどを痛めないためにも有効と思った」と選対幹部。オゾンとマイナスイオンの力で雑菌を除去するもので、新型インフルエンザを含めたあらゆる病原菌を防ぐという。
自民党が送付した文書は細田博之幹事長名で、演説会場での手洗い・うがいの励行や、基礎疾患のある人への配慮などを指示、「正確な情報に基づき行動することが重要」と呼び掛けている。
県内では「特に対策は取っていない」という陣営も少なくない。「いろんな人に会うのにマスクをして話すわけにもいかないし」とある選対幹部。選挙必勝態勢を敷く中「それどころではない」というのが実態のようだ。
衆院選での対策については、民主党選対幹部は「インフルエンザが流行しているときに手洗いやうがいをするのは普通のこと。常識の範囲なので特段の指示はしていない」としている。
共産党は文書化はしていないが、手洗いやうがいを徹底するよう各陣営への呼び掛けを始めた。社民党も対応策を検討している。
新型インフルエンザをめぐっては、神奈川11区から立候補した民主党候補が感染の可能性があるとして17日の集会を欠席。愛媛1区の自民党候補は、スタッフ数人が感染した疑いがあるとして、公示前に一時事務所を閉鎖している。
2009年08月20日