新潟アルビレックスBC

[ルートインBCL] 頂点奪還へ「新風」

 新潟アルビレックスBCは新主将の纐纈をはじめ、新戦力11人を含む26選手でシーズンに臨む。

 昨季、チーム打率・打点がリーグ7位と低迷した打線。中軸を担ったジョージ、野呂が抜けたが、競争を通じた新人らの成長に期待がかかる。

 投手陣は昨季の先発の柱が残り、NPB(日本野球機構)を経験した長田らの加入で厚みを増した。課題の継投策を再構築するとともに、リードや確実な守りで捕手や野手陣が支えたい。

 今季の注目選手や、手腕が期待される首脳陣を紹介する。

20歳 前川哲 NPB目指し豪腕磨く

 20歳の若き豪腕がたくましさを増している。ハイペースで調整を続け、キャンプイン直後から球速は自己最速にあと1キロと迫る147キロをマーク。昨季、惜しくも逃したNPB入りの夢へ。「1年でダメならやめる覚悟」と完全燃焼に向けた闘志がほとばしる。

 下半身を中心に「ユニホームがだいぶ小さくなった」という体はオフの鍛錬のたまもの。「150キロ台後半」の目標は絵空事ではない。ソフトバンクの千賀滉大らを手本に新たにフォークの習得に取り組み、1枚も2枚も脱皮を図っている。

 入団2年目の昨季は前半戦で初完封を含む4連勝と活躍。NPBのスカウトに注目されたが、その後はコントロールに苦しむなど伸び悩み、ドラフト指名はかなわなかった。

 「空振りを取れる決め球、ボール1個分の制球、いつでも100パーセントの力を出せる調整力」。悔しさをかみしめ、見つめ直した課題は明確だ。ブルペンから1球ごとにテーマを決めて投げ、「最後かもしれない1年」の1分1秒を無駄にしない。

 弟の恒も入団し、「格好悪い姿は見せられない」と刺激になっている。「今、人生で一番野球が楽しい」。確かな成長の実感と自信を胸に、マウンドで躍動する。

エース中西 投手王国復活へけん引

 一昨年まで3季連続チーム防御率1位を記録した「投手王国」復活の鍵は、3年目のエースが握っている。「自分が負けなければ、チームは上に行ける」。自覚を胸に、フォーム改造で新境地を切り開く。

 多彩な変化球と制球を武器に1年目は防御率1・60をマーク。だが、開幕投手を任された昨季は無傷の5連勝から一転、プレーオフ進出が懸かる後期終盤に4連敗を喫し、防御率も3点台。天国と地獄を味わった。

 140キロ台前半の球速アップへの焦り、打線低迷による失点への重圧-。野球に対する生真面目なまでの姿勢ゆえに悩み、「力んで自分のフォームを見失っていた」。

 「ゼロからのスタート」と復活を期す今季。球速と制球の両立のために取り組むのが、「全身の力が連動したフォーム」だ。左腕で壁をつくるように体の開きを抑え、オフに鍛えた手首と指先まで、スムーズに力を伝えることを目指している。

 昨季終了後、赤堀元之前監督とキャッチボールを繰り返す中でつかんだ感触。その恩に報いるため、NPB入りにも「引退覚悟」で挑む。自らの殻を破った先に、チームと自身の歓喜の瞬間が待っている。

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