「履物をそろえると心もそろう」。子どもに靴をそろえる習慣を身に付けてもらおうと、燕市の燕、吉田、分水の3ロータリークラブが「お靴のベッド」を市内の保育園と幼稚園に寄贈し、16年目を迎えた。親や園からは「子どものしつけ、成長につながっている」と好評で、他地域へも広がっている。

【写真】園児のげた箱にある「お靴のベッド」。靴をそろえる習慣が「子どもの成長につながっている」と好評だ=燕市花見の西燕保育園

 お靴のベッドは靴跡の形が描かれたウレタン製のシートで、形に合わせて靴を置いてもらう。燕ロータリークラブは2002年から毎年3月に市内の園に寄贈している。06年の市町村合併を機に吉田、分水のクラブも加わり、これまでに1万5千個余りを寄贈してきた。

 お靴のベッドには、円福寺(長野市)の故藤本幸邦住職が曹洞宗の教えを分かりやすくした「履物をそろえると心もそろう」「脱ぐときにそろえておくと履くときに心が乱れない」といった思いが込められている。

 もともと、食器の販売・レンタルを手掛け、燕市に営業所がある「ナガヨ」(東京)の捧永世相談役が子どものしつけのために製品化し、都内の園に寄贈していた。捧相談役と親交のあった燕ロータリークラブの会員がシートと藤本住職の考え方を組み合わせた。

 燕市の西燕保育園では、玄関にある園児のげた箱などにお靴のベッドがセットしてあり、登園した園児が靴をしまう。

 保護者からは「家でも靴を直すようになった」「家ではテープを貼って靴跡の形を作っている」と好評だ。赤塚仁美園長は「脱ぎっぱなしの子がいても他の子がそろえることもあり、習慣が身に付いている」と話す。

 田上町では、田上あじさいロータリークラブが燕の理念に共感し、14年から町内の園にお靴のベッドを寄贈している。

 燕ロータリークラブの本間守男会長は「お靴のベッドをきっかけに、礼儀正しくて親への感謝の気持ちを持った子どもに育ってもらいたい。取り組みが全国に広がってほしい」と期待している。