江戸時代後期から明治末期まであり、優れた人材を出した私塾「長善館」の精神を受け継ぎ、将来のリーダー育成を目的とした燕市の「長善館学習塾」が6月10日、開講した。ことしは市内の小学6年生18人が参加。夏のキャンプや動画制作といったカリキュラムが用意されている。子どもたちは「燕市のことをたくさん知りたい」とやる気に満ちた表情だった。

【写真】児童が意気込みを語った開講式=6月10日、燕市

 2011年から毎年市内の6年生を対象に開かれ、7回目。来年2月までの9カ月間、計20回実施する予定。これまでの卒業生は85人ほどに上る。

 10日は燕市粟生津の長善館で開講式が行われ、児童が出席。仲野孝教育長が「初めて会う友達もいると思うが、皆で力を合わせて頑張ってほしい」とあいさつ。児童は1人ずつ自己紹介し、「たくさんの友達をつくりたい」「ビデオの制作を頑張りたい」などの意気込みを語った。

 その後、長善館史料館の吉田勝名誉会長が講義を行い、「人の良いところを伸ばし、欠けているところを補う」という長善館の名前の由来などを話した。児童は集中した面持ちで講義を聴き、メモを取っていた。

 開講式後には史料館の見学会も行われ、子どもたちはかつての長善館の模型や、創始者鈴木文台(ぶんたい)が書き写した書物などを食い入るように見つめていた。

 吉田南小6年の老田光里さん(11)は「他の小学校の子が多くて緊張するが、積極性を身に付けられるように自分からどんどん声を掛けていきたい」と意欲的だった。