新潟日報カルチャースクール

きょうみの扉(メディアシップ教室講師紹介)

『絵画鑑賞』

横山秀樹さん

プロジェクターを使って作品解説をする横山秀樹さん(左から2人目)

作者の思い歴史背景探る

 「一枚の絵は画家が人生をかけて生み出した物。作品を見て『よかったな』で終わらず、込められた作者の思いや歴史的背景を知ってほしい」。講師を務める新潟市新津美術館(同市秋葉区)館長の横山秀樹さん(65)は言葉に力を込める。
 講座では毎回、日本画家1人をテーマにし、生涯を追いながら作品を解説する。取材当日は、川端龍子(かわばた・りゅうし)を紹介。プロジェクターで作品を見せながら、当時の社会状況や制作の背景を説明していく。「龍子は世の中の動きに敏感で、ジャーナリスティックな視点があった。1950年の作品『金閣炎上』は同年の金閣寺火災を描いていて、龍子の即時性がよく表れている」。横山さんの話に受講生たちが熱心に耳を傾けた。
 横山さんは、大学で史学を学んだ後、県立近代美術館(長岡市)の前身、県美術博物館の学芸員となった。日本画展覧会の企画などを長く担当。その後、県立近代美術館や県立万代島美術館(新潟市中央区)の立ち上げに携わった。
 5年前から現職を務める。美術愛好家が減っているのが気がかりだ。「知ってもらいたい画家はたくさんいる。講座では今後、新潟県出身の横山操、土田麦僊、岩田正巳らを取り上げたい」と話す。

2015年1月29日新潟日報夕刊より

受講者の声

青木カズさん

引き出しの多い横山先生のお話を聞くのが楽しみ。説明を受けてから絵を見ると、その作品への愛着がさらに増します。

三輪ヒロ子さん

先生のお話は毎回興味深い。作家の気持ちや歴史などを学んでから鑑賞すると、同じ絵でも違った味わいがあります。

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