新潟日報カルチャースクール

きょうみの扉(メディアシップ教室講師紹介)

『書道』

江川蒼淵さん

受講生を指導する江川蒼淵さん(右から2人目)

古きを学び創造する喜び

 添削する朱筆で滑らかな線を書く。「筆圧をかけ過ぎるとかすれる。楽に書いた線が一番いいんです」。講師の江川蒼淵(そうえん)さん(67)は、手本を見せながら語り掛けた。
 現在は自宅を含め新潟市内の3教室で教える。生徒は約120人。メディアシップ教室では比較的年配の受講生が多い。江川さんの手本を基に課題に取り組み、書いた作品を持ち寄って指導を受ける。
 父親は書家で書壇院理事長などを務めた故江川蒼竹(そうちく)氏。「夜中まで仕事をしている父の姿を見て育ったので、書道家になるのは嫌だった」という。
 大学時代に書壇院で書道を習ったが、卒業後は地元、新潟市で営業の仕事に就いた。しかし、24歳の時に激務で体を壊して退職。市内の高校で書道を教えるようになった。蒼淵の名には「仕事を辞め、書道家として崖っぷちからのスタート」という意味が込められている。30歳で父親の教室を引き継いだ。
 多くの生徒を抱え、自分の時間が持てるのは専ら早朝だ。午前3時に起きて、筆を執るのが日課になっている。「書道には4000年の歴史がある。古い物から学んで新しい作品を創造できるのが書の魅力です」と語った。

2015年3月5日新潟日報夕刊より

受講者の声

江部八代枝さん

先生は柔らかい雰囲気でお話がとても楽しい方です。習い出して15年。腕はまだまだですが、とても楽しいですよ。

池梅華さん

習って5年くらいになります。字を書いているとしゃきっと姿勢が伸びて気持ちが引き締まり、心がとても落ち着きます。

バックナンバー