新潟日報カルチャースクール

きょうみの扉(メディアシップ教室講師紹介)

『「旬」を楽しむすし』

鈴木恵吉さん

すし作りを丁寧に教える講師の鈴木恵吉さん

魚のさばき方から丁寧に

 「魚の皮をはがす時は、包丁を寝かせすぎないように」。講師の鈴木恵吉さん(68)の指示に合わせて、集まった50~70代の男女7人がイナダやイシモチをさばいていく。うまくいかないという受講者には「失敗は成功の元。最初からうまくはいきません」と笑いかける。
 料理教室といえば女性が多いイメージだが、意外なのは男性の多さ。釣り好きが高じて、釣った魚を自分でさばいてみたくなったという人もいる。
 講座では三枚おろしや大名おろしなどの魚のさばき方から、ネタにワサビを付けてすしを握るまでの流れを順序立てて教える。ある程度の技術を身に付ければ、スーパーで買った魚を使い、自宅ですしが握れるようになる。
 鈴木さんは「ことぶき寿司」プラント5横越店(新潟市江南区)で板長を務める現役の職人。高校卒業後から握り、この道50年の大ベテラン。以前勤めていたすし店を定年退職後、「お客さんとのやりとりが楽しくて」、再びことぶき寿司で働き始めた。スクールの講師を始めたのも、職場を通じて紹介されたのがきっかけだ。
 受講者は握ったすしを持ち帰り、味わうこともできる。家族に食べさせると、買ってきたものより喜ばれるという人もいる。鈴木さんは「すしを握る面白さは、相手の笑顔を目の前で見られること」と話す。

2015年7月2日新潟日報夕刊より

受講者の声

平川晶さん

先生の握り方は名人芸で、とても参考になる。すしを握った経験もなく技術的にはまだまだだが、毎回とても楽しい。復習して、早く自宅でも握れるようになりたい。

曽我清さん

釣りが好きで、これまでも釣った魚をさばいてすしを握っていたが、我流から卒業したくて通い始めた。先生が丁寧に教えてくれるので、上達を実感できる。握ったすしを持ち帰った時の家族の笑顔が楽しみで毎回、気合が入る。

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