新潟日報カルチャースクール

きょうみの扉(メディアシップ教室講師紹介)

『手まり』

阿部玲子さん

手まりのかがり方を指導する阿部玲子さん(右)

幾何学模様の美しさ無限

 静かな教室で、12人の受講生が真っ白な「土台まり」に慎重に針を刺し、糸で色を入れていく。1本ずつ丁寧に入れられた糸は、やがて想像を超える美しい模様を描き出す。
 手まりの師範である阿部玲子さん(73)が教える教室では、毎週違う「かがり方」が紹介される。2時間の教室で終わらなかった分は持ち帰り、自分のペースで仕上げていく。半年間の講座で7~8通りのかがり方を学べる。「かがり方の組み合わせや糸の配色、段数などを変えることで、作品の可能性は無限に広がります」と話す。
 40代の頃、遊びに行った友達の家で手まりを見つけた。計算された幾何学模様の美しさと、手の中にふんわり収まる温かみに魅力を感じ、作ってみたいと思った。手まりの作者である友達の親戚を紹介してもらい、時々通って教えてもらった。
 50代になると、もっと本格的にやってみようと教室に通い始めた。さまざまなかがり方を覚え、幅が広がった。60代で師範を取り、人に教えるようになった。今でもその魅力にひかれ続けている。
 季節に合わせた飾り物や、外国への贈り物としても人気の手まり。用途も無限に広がる。「初心者でも基本を押さえれば美しい手まりが作れる。もっと多くの人に体験してほしい」と話した。

2015年7月23日新潟日報夕刊より

受講者の声

瀬戸田節子さん

20年以上前から、手まり作りを楽しんできました。年齢を問わず、どこでも取り組めるところが気に入っています。穏やかで明るい先生のおかげで教室はいつも良い雰囲気です。受講生同士も教え合い、和気あいあいと活動しています。

手島匡子さん

作り方の本を見ながら、一人で取り組んでいましたが、もっと複雑なものを作りたいと思い、4月から通い始めました。つまずいたときにすぐに聞けたり、次々に新しいかがり方を学べたりと、教室に通うメリットを実感しています。

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