新潟日報カルチャースクール

きょうみの扉(メディアシップ教室講師紹介)

『童話の創作教室』

正道かほるさん

受講生の創作作品にアドバイスする講師の正道かほるさん(左)

「子ども目線」大切に表現

 雪遊びをしていた男の子が雪の精の「雪わらし」に手袋をプレゼント-。受講者が創作した心温まる物語を発表すると、講師の正道かほるさん(65)は「子どもが雪を見て感動する様子がいいですね」と講評した。他の受講者からも「私も気に入りました」との感想が聞かれた。
 受講生は主婦を中心に4人。教室では互いに持ち寄った作品を読み合い、表現や構成を話し合う「合評会」が中心だ。正道さんは一人一人の作品を読み、「文が長くなったら、二つに区切って」などとアドバイスする。新作を毎回書く人や、一つの作品をじっくり書き上げる人まで、創作のスタイルはさまざまだ。
 正道さんは、子どもに枕元で聞かせる物語を自ら考えてきた。頭に浮かんだ内容をメモにまとめるうち、「自分の作品を活字にしたい」と、コンクールに応募した。1992年、少女が父から何でも食べるくらげの話を聞く物語「でんぐりん」が出版社の目に留まり、童話作家としてデビュー。作品は翌年の日本児童文芸家協会の児童文芸新人賞に輝いた。
 「子ども目線」を最も大切にしている。自分が子どもの頃の原風景や、身近にいる子どもや孫の姿を観察し、登場人物が物語の中でどう動き、どんな言葉を発するか考える。「子どもの活字離れが深刻な今、心に届く作品を皆さんが書けるようにしたい」と語った。

2015年8月6日新潟日報夕刊より

受講者の声

高橋綾子さん

小学生の頃から、趣味で物語を書いていました。子どもを寝かしつけるとき、自分で考えた物語を聞かせていて、童話にしたいと思い、受講しています。講座では他の受講者の作品を読んだり、意見をもらえたりして、新しいアイデアが広がっていくのが魅力です。

橋本英子さん

文章を書くことが好きで、今まで関心のなかった児童文学もやってみたくて受講しています。小学2年の孫をモデルにした作品も書きました。ゼロから書き上げる難しさはありますが、先生の添削や他の受講者の意見をもとに直して良くなっていく楽しさもあります。

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