新潟日報カルチャースクール

きょうみの扉(メディアシップ教室講師紹介)

『オカリナ(経験者)』

五十嵐正子さん

自身でもオカリナを吹きながら、受講生を指導する五十嵐正子さん

「歌うように」楽しく演奏

 柔らかな音のオカリナで名曲「見上げてごらん夜の星を」を奏でる。パートに分かれた二重奏で響きは幅を増し、さらに講師の五十嵐正子さん(65)が1オクターブ上で吹く旋律が重なる。吹き終えると、余韻が残る教室に笑顔が広がった。
 スタジオジブリ作品の曲や唱歌、クラシックなど幅広く取り上げる。「楽しいという気持ちが一番。基礎練習って面白くないでしょ」と五十嵐さん。曲を習得する中で、機会を捉えて基礎を教える。教材には、オカリナの魅力がより伝わるようにと五十嵐さんが自作した楽譜を用いている。
 講座で使うのは12穴のオカリナ。息を吹き込み、指で穴を開閉して演奏する。オカリナは奏者の思いが音に表れる楽器といわれる。「歌うように」というのが講座の合言葉だ。
 五十嵐さんは小学生のとき、テレビから流れたオカリナの音に強くひかれた。30代のころ、新潟市でオカリナ講習会があると知り、「やっとできる」と、当時住んでいた新発田市から駆けつけた。現在広く使われているオカリナの制作者が、本県出身の彫刻家だったという歴史にもひかれ、次第にのめり込んだ。
 約20年前から演奏活動と指導を続ける。「演奏を通じ、聞き手に思いが伝わる経験をしてほしい」と、受講生と教室を飛び出し、イベントや病院での演奏に積極的に出向いている。

2015年10月1日新潟日報夕刊より

受講者の声

渡辺文代さん

いろいろな曲を吹けることが楽しい。チャリティーコンサートや病院での演奏会に参加するのも、練習の目標になっている。4年前から受講し、教室では短い方。先生は曲の背景など音楽の話題が豊富で、気さくな雰囲気なのがうれしい。

山口由志子さん

オカリナは1本あれば吹けるが、教室に通うと人の音を聞き、アンサンブルをできるのが大きな魅力。学校のように堅い教え方だと大変だが、先生はおおらか。おかげで、別の場所で開かれていた教室の時代から10年以上続けてこられた。

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