新潟日報カルチャースクール

きょうみの扉(メディアシップ教室講師紹介)

『水彩画』

西村満さん

生徒の作品を題材に、水彩画のポイントを伝える西村満さん

タッチ柔らか楽しく描く

 講座の冒頭、前回描いた作品の「反省会」が行われる。1列に並べられた絵を前にして「色使いに失敗した」と受講者の一人が口にすると、「上出来です。絵の良さは人それぞれ。正解はないんです」と講師の西村満さん(80)が優しく語り掛けた。
 多くの作品展を開き、新潟市美術協会の会長も務めた西村さんのモットーは、意外にも「とにかく楽しく描くこと」。講座は西村さんの作品を模写する時間と、受講者の作品を並べて改善点を伝える時間で構成されるが、指導は構図などの重要な要素に絞る。有名画家の厳格で堅苦しい雰囲気を想像していると、その大まかで、あっさりとしたやりとりに驚く。
 西村さんの絵との出合いは中学2年の夏休みだ。図書館に置かれた作品集で見たレオナルド・ダビンチの「モナリザ」やミケランジェロの「天地創造」に衝撃を受けた。とりこになり、「自作したイーゼルに粗末な画用紙を立て掛けて、毎日毎日描き続けた」と振り返る。
 講座では、いきなり難しいテーマには取り組まず、リンゴやバナナなど簡単な対象の模写から始める。「気付いたことは伝えるが、基本的には描く中で学んでくれればいい」と話す。水彩画の柔らかなタッチに似た、ゆったりとした雰囲気の教室だ。

2016年1月7日新潟日報夕刊より

受講者の声

飯塚博さん

体調の問題で早期退職したのを機に、気晴らしと思い通い始めた。西村先生は叱ることは一切せず、褒めながら指導してくれるのでやる気になる。初めはリンゴ1個からスタートしたが、少しずつ上達して今では風景画の模写もできるようになった。

岩村郁子さん

水彩画は中学時代以来でほぼ初心者。西村先生は当時の美術科の恩師だが、あの頃と変わらず気持ちよく絵に取り組ませてくれる。習うほどに奥深さを感じるので難しく感じることもあるが、適度に難易度を調整してくれるので毎回楽しみだ。

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