新潟日報カルチャースクール

きょうみの扉(メディアシップ教室講師紹介)

『書道 漢字』

岩田佳香さん

受講生の作品を添削し、書き方を指導する岩田佳香さん(中央)

感性大事に筆遣い軽やか

 「真ん中の行だけ字を強く書いてみましょう。他の行との対比が面白さにつながります」。講師の岩田佳香(かこう)さん(67)が解説しながら、半切(はんせつ)と呼ばれる縦長の用紙に筆を滑らせた。
 講座は月曜午後と火曜午前の2コースがあり、計15人ほどが通う。この日の課題は中国・東晋時代の書家、王献之が書いたとされる手紙。全3行、32字に及ぶ草書の文字を岩田さんが軽やかな筆遣いで表現するのを、受講生たちは食い入るように見詰めた。
 テキストに沿って全員で共通の課題に取り組む形で講座を進めるが、作品の出来は人と比べないようにと呼び掛けている。「自分自身との対話の時間を持てるのが書道の魅力。自分なりの感性や表現を大事にし、書く時間を楽しんでほしい」と話す。
 小学校低学年の時から書道教室に通っていた。20代で自宅に教室を開くなど指導者として経験を積み、現在は書壇院評議員や県書道協会理事を務める。
 長年、大勢の人に書道を教えてきて実感するのは「書道を学ぶことで視野が広がる」ということだ。「街中にある看板から博物館に展示されている掛け軸まで、さまざまな文字に関心が向かうようになる。ぜひ書道をやって、発見することの喜びを知ってほしい」と語った。

2016年2月4日新潟日報夕刊より

受講者の声

斎藤忠夫さん

家でも練習のために何枚も書いています。書いたものを持ってきて、先生に見てもらうんです。今度こそ褒められるんじゃないかと、いつも講座が待ち遠しいです。書道を始めてから28年。生きる張り合いになっています。

南川正行さん

どこを直せばいいか、先生が直接教えてくれるから腕が上がります。書道は大昔から続く日本の伝統で、手と頭を使うので健康にもプラスになる。きれいな字を書きたい、上達したいと、常に前向きな気持ちになれるのもいいですね。

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