新潟日報カルチャースクール

きょうみの扉(メディアシップ教室講師紹介)

『写真』

小野塚敏雄さん

受講生に撮影のポイントなどをアドバイスする小野塚敏雄さん

意図を尊重指導は最低限

 写真を1枚1枚プロジェクターでスクリーンに映し、講師の小野塚敏雄さん(84)が優しい口調でアドバイスを送る。「もう少しアングルを下げれば、奥がすっきりしますよ」「色に惑わされると全体がぼけてしまうので、どこかに狙いを決めましょう」。画角、構図、撮影位置など的確な指摘に、受講生たちは納得顔でうなずいた。
 講座は撮影会と座学の月2回。そのうち1回は新潟市内や近郊で四季折々の花や風景を撮影し、次回に作品を持ち寄って講評会を行っている。「和気あいあいとした楽しい雰囲気」を心掛けているといい、講座後には必ずみんなで昼食を取りながら写真談義に花を咲かせるのが恒例となっている。
 小野塚さんは日大芸術学部写真学科を卒業後、新潟日報社に入社。報道カメラマンとして1964年の新潟国体や新潟地震を取材するなど活躍した。
 指導は必要最低限にとどめ、受講生の撮影意図を尊重している。「写真はその人その人の考えなので、アドバイスをし過ぎると私の写真になってしまう」と持論を語る。写真を上手に撮るための一番の要素は「気力と体力」と笑顔を見せる。
 「生涯青春」がモットーだ。「いつまでも若々しい気持ちで、受講生と共に人生の一部として写真を楽しみたい」と語った。

2016年6月2日新潟日報夕刊より

受講者の声

仲川洋治さん

趣味らしいものがなく、退職祝いでカメラをもらったのを機に教室に入った。ほかの受講生はベテランばかりだが、仲良しクラブ的な雰囲気で楽しめている。まだ試行錯誤の段階だが、日常生活の身近なものから撮影テーマを探したい。

太田聖子さん

月に1回の撮影会が楽しい。同じものを撮っても、カメラが違うと出来上がりもさまざまで、みんなでご飯を食べながら意見交換やカメラ談義で盛り上がっている。先生はもっと厳しくてもと思うほど温和で優しい。撮り方の幅が広がった。

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