新潟日報カルチャースクール

きょうみの扉(メディアシップ教室講師紹介)

『ハーモニカ』

吉田邦男さん

受講生一人一人のメロディーを聴き、表現方法や吹き方のポイントを伝える吉田邦男さん

心打つ音色の魅力伝える

 郷愁の念をかき立てる優しい和音が教室に響く。「どこが面倒かな」「質問があれば声を掛けてください」。吉田邦男さん(74)は席をくまなく回り、受講生に声を掛けた。
 9月には、それぞれ1、2曲を披露する発表会を控える。受講生は「おぼろ月夜」「千の風になって」などの楽譜を広げ、練習に熱がこもる。
 21穴の複音ハーモニカを使用。滑らかで重厚感ある音が出せるよう息の吹き吸いを助言する。発表会をおよそ半年に1度企画して個人指導に力を入れる一方、全員で息をそろえて同じ曲を合奏することもある。受講生は「美しいハーモニーが生まれると気分がいい」と、連帯感を深めている。
 吉田さんは歌や音楽が好きで、金融機関を定年退職後、「気軽に演奏できる楽器を習得したい」と選んだのがハーモニカだった。山登りやスキーに親しむアウトドア派でもあり、「野外で吹いても楽しい」と考えたという。練習にのめり込み、魅力を多くの人に伝えたいと指導法を学んだ。
 独特の音色には、聴く人の心を揺さぶる力があるという。受講生には生涯にわたって愛好し、地域の芸術発表会や福祉施設の慰問など、演奏の場を広げてほしいと伝えている。「人との交流や仲間づくりに活用してもらえたらうれしい」と頬を緩めた。

2016年8月25日新潟日報夕刊より

受講者の声

中村令子さん

受講を始めて10月で2年になります。先生が気さくなので、演奏につまずく所を質問しやすいです。説明も分かりやすいので、楽しく練習に取り組んでいます。仲間同士で息を合わせて演奏し、ハーモニーがそろった喜びは格別ですね。

上野栄造さん

幼少期から自学自習で吹いていました。息の吸い方、吐き方といった基本的なことから、ベース奏法といった技術を習い、ますます表現の奥深さを感じています。自分で楽しむだけでなく、聴いた人に喜んでもらえるようになりたいです。

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