新潟日報カルチャースクール

きょうみの扉(メディアシップ教室講師紹介)

『茶道裏千家(初心者)』

片山宗雪さん

受講生にアドバイスする片山宗雪さん(左)

もてなす心しぐさに込め

 湯気の温かさと静寂の緊張が漂う茶室。季節の花や趣ある掛け軸が飾られている。「急がなくていいからきちっとね」「きれいですよ」。講師の片山宗雪さん(80)は一つ一つの所作に目を配り、声を掛ける。
 講座では、受講生が4人ずつ二つのグループに分かれ、それぞれ1人が順番に客をもてなす「亭主」を務めてお点前を披露する。ゆっくりと動作を進めるが、茶せんを持つ手は素早く動かし、ふんわりとした一わんを仕上げる。
 他の受講者はじっくり茶を味わい、季節を感じる菓子や茶器を楽しむ。時にくだけた会話も出る雰囲気で、手順を間違ってしまっても和やかだ。
 片山さんは幼い頃に母の勧めで茶道を始めた。商社に勤めてからも、仕事の傍らお茶を楽しんだ。「忙しい仕事をしていたからこそお茶の安らぎを感じられた」と振り返る。京都の家元に通って学び、30年ほど前から県内で茶道を教えている。
 茶道は特別なものではなく、日常生活を凝縮したものだと考えている。「色や形のバランス、季節感を考えて道具の取り合わせを決める。これって普段のおしゃれと同じでしょ」と片山さん。「美しい所作は周囲の人を幸せにする。しぐさでおもてなしの心を伝えられるようになってほしい」とほほ笑んだ。

2016年9月29日新潟日報夕刊より

受講者の声

小関砂織さん

茶道を始めて5年になります。先生はお花や掛け軸の知識が豊富で、難しいことをかみ砕いて分かりやすく教えてくれます。受講者の皆さんも楽しい方ばかり。非日常的な雰囲気の中で、集中できる時間がとても心地いいです。

風間記代子さん

お茶を始めて、季節の味わい方を教わりました。自宅でもさりげなく花や器を飾っています。茶道は書や着物にも通じていて、自分の世界が広がっていく感じがします。日本の文化や美しいものを体感することができて、面白いです。

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