無理のない資金計画のために

 住宅の購入、建て替えを考えている人にとって、もっとも気がかりなことは、住宅の資金計画であろう。「住宅資金はいくら必要なのか」「住宅ローンはどこから、どのくらい借りることができるのか」「どういう借り方があるのか」「毎月の返済額はいくらになるのか」…。資金計画の基本をおさえておこう。

家をつくるにはどれだけ資金が必要か

 資金計画をたてる前に、総予算はいくらになるのかを把握しておく必要がある。坪単価や本体価格だけが予算ではない。一般的に家をつくるには、建物の本体工事費とは別途に、地盤改良工事、庭や門扉、塀の植栽工事、カーポート、引込み線の工事など別途工事費が必要。また、照明器具や冷暖房器具、カーテンなども施主の好みもあり、最初から本体工事費から外してある例も多くあるし、設計料や空調工事費も含む場合と外す場合とがあり会社によって確かめる必要がある。
 実はこれで建築費用がすべてそろったわけではない。意外に忘れがちなのが、住宅取得に関わる税金やローン手続きの費用、新居の家具、電化製品、引越し費用などの諸費用。これらを含めた総予算を把握してから資金計画をたてる必要がある。

建築費以外に必要な費用例

別途工事 諸経費 その他
既存住宅の解体費、地盤調査費、地盤改良工事費、外構工事費、照明器具、カーテン工事、空調工事、屋外電気工事など 印紙税、登録免許税、不動産取得税、固定資産税、都市計画税、建築確認申請料、登記関連費用、ローン手数料、保証料、団体信用生命保険料、火災地震保険料など 地鎮祭・棟上げ式費用、引越し費用、家具・電化製品の購入費など

自己資金はいくら必要か

 住宅ローンを借りる場合は借入限度額が物件価格の80%。残り20%を頭金として用意しなければならない。さらに住宅を取得するに土地や建物の取得にかかる不動産取得税など前出の建築費以外に物件価格の約5~7%(目安として)は用意しなければならない。
 しかし、最近では借入限度額を90~100%としている金融商品もあり、少ない頭金、あるいはほとんど頭金がなくても住宅資金を融通してくれる金融機関が増えている。
 とはいうもののまったく自己資金ゼロの状態では不安だ。引越しや仮住まい、地鎮祭、家が完成してからの家具や家電製品など何かとお金がかかることが多い。できるだけ多くの自己資金を準備しておこう。

住宅ローンはいくらまで借りられるのか

 マイホームづくりはどうしても夢が膨らむもの。いくら借りたら理想の家ができるのか、と考えがちだ。
しかし、ここで大切なのは、「いくら借りることができるのか」ではなく、「いくらなら返済していくことができるか」という視点で考えることである。一般的に金融機関ではローンの返済負担率を年収の25%としているが、25%まで借りた場合、購入後の家計が厳しくなることが考えられる。安心して返済できる金額としては、毎月いくらなら返済できるか、購入後の家計を想定して計画するのが良いだろう。たとえば購入後の固定資産税や将来の子どもの学費を考慮し、車の購入や家族旅行も楽しめるような、家計に負担のない返済計画をたてることを勧めたい。
 金融機関のホームページには毎月の返済額と金利、返済期間を入力すると借り入れ金額が瞬時に計算されて出てくる。いくら借りることができるのか、いくらの家を建てることができるのか、参考にすると良い。

住宅ローンはいくらまで借りられるのか

 マイホームづくりはどうしても夢が膨らむもの。いくら借りたら理想の家ができるのか、と考えがちだ。
しかし、ここで大切なのは、「いくら借りることができるのか」ではなく、「いくらなら返済していくことができるか」という視点で考えることである。一般的に金融機関ではローンの返済負担率を年収の25%としているが、25%まで借りた場合、購入後の家計が厳しくなることが考えられる。安心して返済できる金額としては、毎月いくらなら返済できるか、購入後の家計を想定して計画するのが良いだろう。たとえば購入後の固定資産税や将来の子どもの学費を考慮し、車の購入や家族旅行も楽しめるような、家計に負担のない返済計画をたてることを勧めたい。
 金融機関のホームページには毎月の返済額と金利、返済期間を入力すると借り入れ金額が瞬時に計算されて出てくる。いくら借りることができるのか、いくらの家を建てることができるのか、参考にすると良い。

固定金利タイプが変動金利タイプか

 一般的に住宅ローンは他のローンと違い、金額が大きくしかも長期ローンが多いので、金利を知ることはきわめて大切だ。金利は大きく分けて3タイプ。まず、3年、5年、10年の「固定金利選択型」。金利が低く設定されており、短期に返済できる人向きである。期間終了後に残金がある場合は、その時点での金利水準で変動金利、もしくは固定金利に移行される。
 次に35年間金利が固定される「長期固定金利型」の「フラット35」。これは民間の金融機関と住宅金融支援機構が提携したもので、最長35年の固定金利で借りることができる。金利が固定しているので、返済計画がたてやすいメリットがある。特に住宅ローンの場合長期に返済する人が多いので「フラット35」を利用する人が多い。
 3つ目はプライムレートと呼ばれる銀行の取引水準に連動して、金利が半年ごとに見直される「変動金利型」。返済額は5年ごとに見直される。金利上昇が見込まれる場合は、慎重に検討したほうが良い。

どこで借りるか

 住宅金融公庫廃止後は住宅ローンの取り扱いは民間の金融機関が中心になって取り扱うことになった。それぞれの金融機関では、「フラット35」も含めて、独自の住宅ローン商品や期間限定のキャンペーンなど、金利サービスを行っている。ローンを組む前に、情報を集めて、有利な住宅ローンを見つけることが大切だ。それぞれのローン商品によって細かい規定や条件の違いがあるので、いくつか金融機関の窓口を訪ねて相談するのが良いだろう。