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伝統の竹籠作り「守りたい」

クラウドファンディングで海外見本市に出展へ
横山工業社長(阿賀野市) 小林和也さん(44)

小林和也さん
「竹籠は使えば使うほど風合いが出る」と語る小林和也さん。
「組色籠」はさまざまな色のバリエーションを楽しむことができる=阿賀野市

 五頭山のふもと、阿賀野市今板地区におよそ300年前から脈々と受け継がれる竹籠作り。消費者ニーズの変化や作り手の高齢化が進む中、「地域の宝」を守ろうと、竹籠店の事業を2016年に引き継いだ。

 きっかけは3年前。同地区で長年、竹籠作りに取り組んできた第一人者の小林ミドリさんが、99歳で亡くなったことだった。ミドリさんの2人の娘が後を継いだが、「いずれは伝統の技がなくなってしまう」と危機感を募らせた。土木業を営むかたわら、新たな商品開発に乗り出した。

竹籠作りに精を出す曽我美代子さん(左)と山本幸子さん。
母親である小林ミドリさんから受け継いだ技を後進に伝える=阿賀野市

 その際、打ち出したのが「新たな価値の創造」。地元の仁竹(根曲がり竹)や出湯笹などで作る竹籠と新たな素材を組み合わせ「洋服にも似合う竹籠バッグ」を目指した。改良を重ねる中、東京のデザイナーにデザインの見直しを依頼。試行錯誤の末、竹籠にインナーバッグと皮のベルトを合わせた「組色籠(くみいろかご)」を生み出した。

 「バッグとベルトはそれぞれ5色あり、25通りの組み合わせを楽しめる。カジュアルからフォーマルまで、さまざまな場面で使ってほしい」。伝統を踏まえながらも斬新なデザイン。「実際に使うことで良さが分かってもらえる」と力を込める。

 目標は「竹籠の素晴らしさを国内外に発信すること」だ。今年9月には、新潟日報社のクラウドファンディング(CF)「にいがた、いっぽ」を活用し、インターネット上での資金募集を開始。19年1月にフランスで開催される見本市「メゾン・エ・オブジェ」出展のための100万円を今月末に達成した。

 同見本市への出展は16年に続き2度目となる。「販路の確立には、1度の出展では駄目。回を重ねることで、人脈を築きたい」と意気込む。

 海外販路の構築のほか、一人一人の好みに合わせた新商品の開発や竹細工職人の育成など夢は膨らむばかり。伝統工芸を次の世代へ伝えるチャレンジはまだ始まったばかりだ。

クラウドファンディング「にいがた、いっぽ」

新潟日報社が創業140年を記念し立ち上げたクラウドファンディング事業。事業化に向けて夢を持った新潟県民を応援、地域活性の目的で立ち上げ。

https://n-ippo.jp/