読者が選ぶ2017年映画ベストテン

 新潟日報社が募集していた「読者が選ぶ2017年映画ベストテン」の順位が決まった。日本映画は人気アニメ「名探偵コナン」の劇場版21作目となる「名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター)」が、外国映画は人気シリーズの最新作「スター・ウォーズ 最後のジェダイ」が首位に輝いた。応募総数は567通(日本映画366通、外国映画201通)と昨年を71通上回った。17年に県内で公開された作品から3位までを選んでもらい、総合得点で順位を決めた。

 応募者の中から抽選で85人に県内の10映画館提供の招待券をお送りします。当選者の発表は、発送をもって代えさせていただきます。

「名探偵コナン」大人でも見応えあり
「君の膵臓をたべたい」「命の大切さ」を実感

日本映画

 日本映画は僅差の混戦。1位に輝いたのは、昨年の邦画で興行収入トップのアニメ「名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター)」。「子どもの付き添いで観賞したが、大人でもおもしろかった」=新潟市中央区・41歳女=、「綿密に作りこまれたストーリーとアクションが見応えあり」=同・53歳男=、「毎年楽しみ」=加茂市・29歳男=など、年齢問わずシリーズのファンを満足させた。

 住野よるのベストセラー小説を実写化した「君の膵臓(すいぞう)をたべたい」が2位。難病の少女と同級生の少年の交流を描いた。「今を、命を大切にしたいと思えた」=新潟市江南区・53歳女=、「題名の意味が理解できた時、本当に感動した」=村上市・19歳男=。幅広く支持を集め、原作にない大人になってからの描写にも称賛が寄せられた。

 3位は綾瀬はるか主演の歴史コメディー「本能寺ホテル」。「タイムスリップした世界に後ろ髪を引かれる思いに感情移入した」=長岡市・46歳男=とストーリーへの評価が高かったほか、「主人公(綾瀬)がよかった」=新潟市江南区・67歳男=も多数。

 西岸良平のコミックを山崎貴監督が映画化した「DESTINY 鎌倉ものがたり」が4位につけた。「見たことがない内容」=上越市・12歳女=、「黄泉(よみ)の国の映像が秀逸」=新潟市中央区・62歳男=など、ファンタジックな世界観で魅了した。

 本県で撮影された「チア☆ダン」が5位。「新潟の風景の中で、一生懸命ダンスに励む女子高生を見て数十年前を思い出した」=長岡市・57歳女=、「夢に向かう姿がすてき」=糸魚川市・39歳女=と、地元ロケ効果と爽やかさで、広い世代に支持された。

 6位は西田敏行が心優しい店主を演じた「ナミヤ雑貨店の奇蹟」。「優しい気持ちになった」=長岡市・52歳男=、「過去と現在、全ての伏線がつながり見事」=新発田市・68歳女=と、中高年の心をつかんだ。

 7位は司馬遼太郎のベストセラー歴史小説が原作の「関ケ原」。「戦闘シーンが迫力満点」=長岡市・44歳男=など、男性を中心に壮大な描写に称賛が集まった。

 余命宣告を受けながら、優しさと強さで家族の絆をつないでいく母親を宮沢りえが演じた「湯を沸かすほどの熱い愛」が8位。「心にポッと明かりがともった」=妙高市・49歳女=などのほか、主演の宮沢をたたえる声も続々。

 9位は韓国映画をリメークした「22年目の告白 私が殺人犯です」。「最後まで緊張感が続いた」=聖籠町・57歳男=など、ストーリー展開に高評価。

 10位にはテレビドラマの映画版2作が並んだ。「相棒-劇場版4-」は、「安心して楽しめる」=新潟市東区・41歳女=と、変わらぬ安定感。「昼顔」は、「予想外の結末にどきどき」=魚沼市・42歳女=など、女性から高い支持を得た。

「スター・ウォーズ」男性から圧倒的支持
「ラ・ラ・ランド」ジャズファンも魅了

外国映画

 外国映画は世代を超えて大人気のスター・ウォーズシリーズがトップになった。「スター・ウォーズ 最後のジェダイ」は新3部作の第2章。「待ちに待っていた」=燕市・41歳男=というファンも多く、「前作より何倍もパワーアップしていた」=新潟市中央区・14歳男=、「シリーズ最大の衝撃作という前評判通りだった」=佐渡市・17歳男=と、男性に圧倒的な強さをみせつけた。

 2位には米アカデミー賞で6部門を制したミュージカル「ラ・ラ・ランド」がつけた。「時間を忘れ、夢中になった」=新潟市秋葉区・53歳男=、「ジャズ好きにもたまらない作品」=見附市・63歳男=と、幅広く票を集めた。

 3位は昨年の洋画で興行収入1位を記録した「美女と野獣」。人気ミュージカルアニメを実写化した。「女の子のファンタジーが詰まっている」=新潟市秋葉区・20歳女=、「ストーリーが分かっていても感動して泣いてしまった」=新発田市・49歳女=と、特に女性から支持が相次いだ。

 ジョニー・デップ主演の人気シリーズ第5弾「パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊」が4位に入った。「ハラハラドキドキ、時間があっという間に過ぎた」=五泉市・53歳女=、「父の愛に涙し、2回見た」=関川村・45歳女=と安定的な人気をみせた。

 NASAの偉業を陰で支えた黒人系女性スタッフ3人の物語「ドリーム」が5位に続いた。「黒人・女性差別の中で勇気を持ってキャリアを築く彼女たちの生き方が、自分らしく働くことの意味を考えさせてくれた」=新潟市中央区・56歳男=、「科学の最高峰NASAにも差別があったことに驚いた。娯楽作としても完璧」=妙高市・64歳男=と高い評価を得た。

 6位は、江戸初期のキリシタン弾圧を描いた遠藤周作の小説をハリウッドが映画化した「沈黙 サイレンス」。「信じることの大切さを教えてくれた」=長岡市・68歳女=、「自分だったらと考えさせられた」=新潟市中央区・63歳女=と巨匠マーティン・スコセッシ監督の手腕が絶賛された。

 7位「ブレードランナー2049」は、ハリソン・フォードが主演した1982年の近未来SFの続編。「前作の謎が解けた」=長岡市・51歳男=、「世界観がよく再現されていた。映像とBGMの迫力が圧巻」=五泉市・46歳男=と往年のファンも納得させた。

 8位「モアナと伝説の海」はポリネシアの神話をモチーフにしたアニメ。「子どもと一緒に楽しめた」=糸魚川市・39歳女=という声のほか、映像美への評価が多かった。

 「LION ライオン 25年目のただいま」が9位。養子として育った青年がネットで故郷を見つけ出した実話。「母との再会に涙が出た」=新潟市北区・74歳女=と感動を呼んだ。

 10位は、SFアドベンチャー大作「キングコング 髑髏島の巨神」が入った。