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法大・能楽研の学生、佐渡の能舞台で稽古

 法政大能楽研究会の学生が31日まで4日間の日程で佐渡市を訪れ、竹田の大膳神社能舞台で稽古を行った。能楽を大成した世阿弥ゆかりの地である佐渡で、学生たちはじっくりと稽古に取り組んだ。

 同会は今年7月に名古屋市で行われた全国学生能楽コンクールで審査員特別賞を受賞するなど、全国大会で何度も入賞している。約20年前から夏休み期間中に佐渡で合宿を行っている。学生のほとんどが大学から能を始めた人で、合宿では稽古だけでなく、世阿弥が訪れた寺を回るなど、歴史についても学んでいる。

 今年の合宿には1~4年生11人が参加し、29、30の両日に稽古を行った。かやぶき屋根が特徴の大膳神社能舞台は佐渡で現存する中で最も古く、県有形民俗文化財に指定されている。

 29日の稽古前、格式高い舞台に敬意を示そうと、学生たちは1時間ほどかけて床を磨いた。幹事長で3年生の中沢美旺さん(21)は「佐渡は歴代のOB、OGが学んできた大切な場所。島の人々が大切にしてきた舞台を使うことができ、ありがたい」と語る。

 セミの音だけが響く厳かな雰囲気の中行われた稽古では、来年3月25日に都内の靖国神社能楽堂で開かれる自主公演に向けて、世阿弥作とされる演目「田村」などを練習した。清水寺に参拝した僧の前に、征夷大将軍坂上田村麻呂の霊が現れ、一代の戦記を語り、敵をなぎ倒した当時の勢いを表現する演目で、指先や立ち振る舞いを細かく確認していた。

 4年生の信沢佑太さん(22)は「普段は大学の和室で稽古しているので、自然に囲まれた環境で舞うことができて幸せだった。声がよく響き、やっていて気持ち良かった」と話し、充実した表情を見せた。

2017/09/01

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