
中越地震での支援に恩返ししようと小千谷闘牛振興協議会が神戸市民らにお汁粉をふるまい交流した=17日、神戸市長田区のJR新長田駅前広場
阪神大震災から15年、支援に恩返し
「中越」「中越沖」被災者が犠牲者悼む
阪神大震災から15年となった17日、2004年の中越地震や07年の中越沖地震で被災した小千谷市や刈羽村などの住民有志25人が神戸市や西宮市を訪れ、追悼行事や交流イベントに参加した。6434人の犠牲者を悼むとともに、震災を教訓として、お互いに支え合うことの大切さをあらためて確かめ合った。
神戸市中央区の東遊園地での追悼式典では、小千谷市塩谷や刈羽村から駆けつけた住民も黙とうをささげた。
「私は中越沖地震で家が全壊したけど、家族全員で生活できている。大切な家族を亡くした方々の気持ちを思うと、とても言葉にならない」。刈羽村十日市の主婦(69)は、ほおをつたう涙をぬぐい、静かに手を合わせた。
その後、小千谷闘牛振興協議会のメンバー5人は、一帯が焼失した神戸市長田区のJR新長田駅前広場で開かれた交流イベントに参加。中越地震への支援に感謝の気持ちを表そうと、温かいお汁粉と地酒を振る舞った。
「中越地震では、数え切れないほどの激励の手紙が神戸の人たちから届き、どれだけ勇気づけられたことか。いつか恩返しに来たいと思っていた」と小千谷市塩谷の男性(43)。
小千谷でついてきたもちを使ったお汁粉のブースには長蛇の列ができ、2時間ほどで用意した600人分がなくなった。同会実行委員長の男性(57)は「中越地震から5年たち、われわれもようやく外に目を向けることができてきた」と笑顔を見せた。
ボランティアでイベントの手伝いに来たという神戸市須磨区の主婦(65)=十日町市(旧松之山町)出身=は「神戸もだいぶ元気になったと思う。お汁粉はおいしいし、気持ちがありがたい」と話した。