
準備が整った長岡空襲体験画展会場。逃げまどう市民や焼き尽くされた市街地などを描いた水彩画が並ぶ=長岡市城内町2
長岡空襲の惨状次世代に
長岡戦災資料館で「空襲体験画展」
ことし8月で長岡空襲から65年となるのを前に、長岡市の長岡戦災資料館は6日から「空襲体験画展」を始める。被災者が年々少なくなる中で戦争の経験を次世代に継承するため、開催を例年より早め、6月までの長期公開となる。初日のセレモニーで絵画制作者3人が当時の様子を語る。
体験画は5年前の戦後60年から同資料館が募集しており、市内外から90点が寄せられた。過去3年は夏に展示してきたが、ことしは6月まで2部に分けて全作品を公開する。
体験画には、主に1945年8月1日夜から翌日までの長岡市街地の空襲が描かれている。米軍機の襲来におびえる親子、焼夷(しょうい)弾で火の海となる市街地と炎にのみ込まれる市民、翌朝にあちこちで見られた黒こげの遺体―。体験した人にしか描けない水彩画や油絵が、惨状を伝える。
古田島吉輝館長は「当時を思い出すと死臭の記憶がよみがえり、最近まで絵筆が握れなかったという人もいる。癒えないつらさを抱えながら描いた戦争反対の思いを、多くの人に届けたい」としている。
第1部は4月4日まで水彩画など小さめの作品73点、第2部は4月10日~6月20日、油絵など残る17点を展示。会場は長岡市城内町2の同資料館3階。入場無料。問い合わせは同資料館、0258(36)3269。