大盛況「きなせや祭」
昨年10月27、28の両日、五泉市南本町2の五泉中で開かれた2回目の「きなせや祭」。27日には、合唱祭や、生徒、地域の人たちの絵画などを集めた作品展を実施。28日にはフリーマーケットや創作舞踊「G≠奄獅メiジンク)」などをそろえたステージ発表が行われた。
作品展、フリーマーケット…
生徒と大人200人 対等に協力、準備

写真=生徒、保護者はじめ五泉市内の商店や農家などからも出店があったフリー
準備は昨年7月に動き始めた。この指止まれ&式で集まった実行委員会が企画・運営の中心。全校約500人の同中生徒のうち約90人が名乗り出て、保護者や地域の人と合わせて約200人が実行委に名を連ねた。
実行委たちは、フリーマーケットやステージなど、各パートに分かれて作業を進めた。委員長の大役を担った3年生の岩村俊一郎君は市内の小学校などを回って同祭のPRに励んだ。岩村君は「市内全部に伝えるのはやっぱり大変だった。でも、地域の人たちと交流できて面白かった」と振り返る。
フリーマーケット担当の3年生佐久間明穂さんは、校外に出て出店者を募った。「最初はなかなか集まらなかった。商店街を回って直接口説いたり、ポスターをはらせてもらったりしているうちに口コミで話が広まり、70の出店者を集められた」と胸を張る。
子どもに負けじと保護者たちも作業に熱が入った。前回に続いて実行委を務めた木伏二子さん(46)=同市本町一=は「1回目は手探りの部分が大きかった。今年は経験を生かし、もっとたくさんの人に来てもらえるよう、より楽しいイベントにするよう心掛けた」と話す。
ステージ発表の準備を取りまとめた同市今泉の梅田照代さん(47)は「卒業生の保護者も手伝ってくれた。たくさんの人の協力が大きかった」と振り返る。
祭り初日の27日は好天に恵まれたものの、28日は昼ごろから雨が降るあいにくの天候。それでも保護者や孫が同中に通うお年寄りらが続々と詰めかけた。
フリーマーケットで販売の手伝いをした3年生の神田枝里子さんと山田友香子さんは「お客さんの値引きパワーに圧倒されそうだった。でも、そのやり取りが楽しかった」と笑顔を見せる。
ステージ発表の司会を務めた寺岡真美さんと佐藤友果さん(ともに3年生)は「緊張したけれど、出演者の演奏などが本当にすてきだった。素直な気持ちで感想を言葉にできた」と話す。
祭りの入り込みは両日合わせて延べ約3000人に達した。前回より1000人ほど増えた。達成感にあふれた子どもたち。表情はどれも輝きに満ちていた。
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最優秀賞を受賞したことについて石川志郎校長(60)は「『地域全体が教室』という発想のもと、学校づくりを進め、学校の方から地域に出て教育活動を実践してきたところが評価されたのでは」と話す。そして「祭りづくりで子どもたちは、大人と対等の立場で話し合い、実行する力がつきました」と笑顔を見せていた。
写真=地域の芸術家と生徒の作品が会わせて展示された作品展<
昨年の「きなせや祭」の目玉となった「G≠奄獅メv。盆踊りなどで五泉市民に親しまれている「五泉甚句」をもとに、五泉中で創作した舞踊だ。生徒たちは、市内の業者が無償で提供してくれたニット製の法被をまとって踊り、同祭を彩った。
祭りの華 G(nc
五泉甚句もとに創作
ニット法被で産地PRも
「『きなせや祭』をもっと盛り上げるために、『よさこいソーラン』みたいなものができないか」―。「G≠奄獅メvが生まれたのは、石川校長が投げかけたこんな一言がきっかけだった。昨年3月のことだ。
「よさこいソーラン」は、鳴子を鳴らしながらロック調のソーラン節に合わせて踊るもの。北海道が発祥地だ。石川校長の言葉を受け、体育科の渡辺直樹教諭(32)は早速、この踊りを総合学習に取り入れている北海道・有珠中学校へ視察に出向いた。
有珠中の子どもたちが踊る姿をビデオで見た渡辺教諭は「生徒たちが前向きに自己表現している」と、まず選択授業の体育に取り入れることを決意。そして「『よさこい―』のまねではだめ。地元に伝わる伝統文化を生かそう」と、「五泉甚句」をモチーフに選んだ。
振り付けは同科の教師たちで練り上げ、編曲は音楽科教師の知り合いのサウンドエンジニアに任せた。
さらに、強力な支援が得られた。同市赤海一でニット業を営む白井和男さん(47)が法被の無償提供を買って出た。2人の息子が同中に通う白井さん。「学校や地域のために少しでも役立てば」と思いを話す。
衣装、音楽、振り付けが整い、昨年6月から選択体育の生徒37人で練習をスタート。当初は恥ずかしがっていた子どもたちも、次第に踊りの魅力に引き込まれ、練習の熱は高まった。
9月に開かれた体育祭で、校内でのお披露目をすると、選択体育以外の生徒からも「やりたい」と声が上がった。新たにメンバーを加え、「G≠奄獅メvの一団は56人に膨らんだ。部活後の時間も練習に当て、「きなせや祭」に備えた。
自信を持って迎えた本番。会場の体育館は地域の人たちであふれかえった。色とりどりのニットの法被に身を包んだ生徒たち。アップテンポの曲に合わせて鍛えた技を披露すると、会場からは大きな拍手が起こった。
リーダー役の3年生浅井浩太君君は「直前にけがをしてきつかったけれど、見に来た人が喜んでくれたのでよかった」と胸を張る。同城丸愛美さんは「衣装づくりなどでたくさんの人が自分たちのために協力してくれた。だからがんばれた」と話す。
さらに、昨年11月には新潟市万代シテイで行われた「よさこいフェスタin万代」に出演するなど、活動の場を広げた。浅井君と城丸さんは「特産のニットの法被を着て踊ることができ、五泉の魅力をPRすることにもつながったと思う。『G≠奄獅メxが多くの人に親しまれ、新しい五泉の伝統となれば」と力強く話していた。
写真=五泉特産のニット製の法被を着て「G≠奄獅メvを踊る生徒たち
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