
トキが襲われた順化ケージを調べる環境省と県の担当者=11日、佐渡市新穂正明寺(環境省提供)
網目より大きいすき間62カ所
トキ大量死で順化ケージ調査
佐渡市の佐渡トキ保護センター野生復帰ステーションでトキ9羽が死んだ問題で、環境省と県は11日、順化ケージの側面や天井を調査し、金網の網目(側面25ミリ角、天井40ミリ角)より大きなすき間62カ所を確認したと発表した。
環境省佐渡自然保護官事務所の笹渕紘平自然保護官によると、この62カ所には獣の毛や足跡などの痕跡はなく、侵入経路は特定できなかった。
11日は同省と県の担当者ら約10人が、南側側面約80メートルと天井の一部を調査。はしごを掛けて屋根に上がり、鉄骨と金網が重なる部分に物差しを当てたり、写真を撮ったりした。62カ所の中には、鉄骨を組んだ部分に幅約4センチのすき間が縦9センチ、横12センチにわたるL字型のものも見つかった。
ケージの調査と並行して環境省は、ケージ内の6カ所に金属製の四角い「かごわな」を設置した。ドジョウや肉を入れ、動物が入るとふたが閉まる仕組み。
12日は、ケージの北側側面や出入り口付近など残っている個所について、大きなすき間やテンが侵入した形跡がないかなどを調べる。笹渕自然保護官は「ケージを一周するような形で、あす以降も調査を続けたい」と話した。