
「水俣病不知火患者会」集団訴訟で熊本地裁が和解案の「所見」を提示し、垂れ幕を掲げる原告側の弁護団=15日午後1時41分、熊本地裁前
水俣訴訟で地裁が和解「所見」
水俣病未認定患者らでつくる「水俣病不知火患者会」(熊本県水俣市、約2600人)が、国と熊本県、原因企業のチッソに損害賠償を求めた集団訴訟の第4回和解協議が15日、熊本地裁であった。高橋亮介裁判長は、一時金の額を1人当たり210万円、団体加算金を29億5千万円とする「所見」を示し、原告、被告双方に次回協議の29日に受け入れの是非を明らかにするよう求めた。
所見は和解についての裁判所の基本的な考え方。国は未認定患者救済の特措法に基づいて策定中の救済策と裁判の和解条件を同内容にする方針。患者会と国はいずれも評価を差し控えたが、双方が裁判所に一任した一時金の額を除いては、国の提案に対し原告が「前向きに検討する」としていた内容で、所見を軸に救済が大きく前進するとみられる。
鳩山由紀夫首相は同日、所見の提示に関し「全面解決に向けて努力する基本的な方針にのっとって十分に検討したい」と述べた。