新発田川で行われた灯籠流し=17日、新発田市大栄町7の清水園周辺
新発田川で行われた灯籠流し=17日、新発田市大栄町7の清水園周辺

 新潟県新発田市中心部の新発田川で17日夜、灯籠流しが行われた。約200個の灯籠が淡い光を放ちながら遠のく様子に、見ていた人たちは先祖との別れを重ねていた。

 新発田川で約40年前まで行われていた灯籠流しを、市民有志でつくる実行委員会が2019年に復活させ、ことしで3回目。灯籠には希望者から「先祖代々精霊」「皆が幸せでありますように」などと書いてもらった。

 当日夜、清水園(大栄町7)前で法要が営まれた後、灯籠に一つずつ火がともされ、川に流された。ただ向かい風が強く、多くの灯籠が川上に流れてしまい、周囲から「ご先祖さまはまだ帰りたくないようだ」という声が漏れた。

 灯籠を流す場所を少し川下に変えた後は、託明寺(中央町2)付近まで約500メートルの間、ゆったりと流れ下った。川沿いでは子どもらが「おじいちゃんの灯籠が来たよ」などと声を上げ、淡い光を見送った。

 市内の実家に帰省していた新潟市中央区の女性(63)は「とてもきれいで、家族みんなの健康を願い、先祖への感謝を込めた。こうした風習が孫子の代まで続いてほしい」と話した。