刈羽村西元寺に飛来した3羽のコウノトリ=7月23日、武本和幸さん提供
刈羽村西元寺に飛来した3羽のコウノトリ=7月23日、武本和幸さん提供

 国の特別天然記念物のコウノトリが3羽、新潟県刈羽村に飛来している。13日にも3羽が同村西元寺の田んぼで餌をついばむ姿が目撃された。住民は「新型コロナウイルス禍の状況だが、幸せを運ぶといわれるコウノトリが来てくれるのは希望だ」と喜んでいる。

 西元寺の複数の住民によると、コウノトリが目撃されるようになったのは昨年4月中旬。そのときは1羽だったが、2羽での目撃情報が増え、秋には3羽でいる姿が見られるようになった。

 周辺で2、3日餌をついばみ、約3週間後に再び現れることを繰り返している。西元寺のほか、刈羽、割町新田、柏崎市西山地区などでも目撃情報がある。

 西元寺では、7月20日ごろに見られ、直近は今月11~13日にも飛来した。写真を撮った同所の農業、武本和幸さん(71)は「私が担当する田んぼは除草剤をあまり使わないので、オタマジャクシやザリガニなど餌がたくさんあり、来るのだろう」と話す。

 3羽には個体識別の足輪が付いている。兵庫県立コウノトリの郷公園(同県豊岡市)によると、3羽は、2019年に京都府京丹後市で生まれた雄と、20年に同市で生まれた雌、同じく20年に福井県越前市で生まれた雌だという。

 野外に生息するコウノトリは1日時点で257羽いる。刈羽村に飛来した3羽は昨年12月、ことし1月ごろは九州や四国で目撃されていた。コウノトリの郷公園は、「冬は暖かい地域で過ごす傾向があるようだ。刈羽村はいい餌が取れる場所と覚えていて、再び飛来したのではないか」と話している。