東京パラで修理サービスセンターのボランティアを務める高橋素彦さん=新潟市北区
東京パラで修理サービスセンターのボランティアを務める高橋素彦さん=新潟市北区

 24日に開幕する東京パラリンピックで、新潟医療福祉大講師の高橋素彦さん(43)が、選手村にある「修理サービスセンター」のボランティアスタッフを務める。義足や車いすのメンテナンスなどに当たる予定の高橋さんは「選手が競技に専念できるよう、経験を生かしてサポートしたい」と意気込んでいる。

 高橋さんは東京都出身。高校生の時に父親が脳出血で半身まひになった。大学卒業後には自身が腰を痛め、義肢装具士にコルセットを作ってもらった。こうしたことがきっかけで義足や義手を作る仕事に興味を持ち、義肢装具士の国家資格を取得。義肢装具メーカーに9年間勤務した後、2014年に新潟医療福祉大の教員に就任した。

 大学ではスポーツ用義足に関する研究、授業などを行う。障害者が対象の陸上教室も17年にスタート。下肢が不自由な人にランニングができる義足を貸し出し走る楽しみを伝えるなど、パラスポーツの普及にも取り組んできた。

 高橋さんがスタッフを務めるのは、ドイツの用具メーカーが運営する修理サービスセンター。東京五輪・パラリンピック組織委員会によると、国内外から約100人のスタッフが集まり、およそ2千件の修理が想定されている。

 27日からの6日間、センターに常駐する予定で、選手村がある晴海地区は出身地だ。地元で行われる東京パラに関われることに特別な感慨があるという。

 パラスポーツは用具の軽量化など進化が著しく、最先端の技術や海外エンジニアの仕事ぶりも学びたいと思っている。

 これまで、障害者の要望に合わせ、その人に最適な義足作りを心掛けてきた。高橋さんは「これまでの経験を生かし、パラリンピアンが最高のパフォーマンスをできるよう、手助けしたい」と話した。