登校後すぐ、丁寧に手洗いをする児童ら=26日、新潟市中央区の上所小学校
登校後すぐ、丁寧に手洗いをする児童ら=26日、新潟市中央区の上所小学校

 新型コロナウイルスの流行「第5波」で20歳未満にも感染が広がる中、新潟県内の学校で夏休み明けの授業が始まった。学校では、手洗い励行やマスク着用といったこれまでの感染対策に加え、感染リスクを低減するために授業内容を見直したり休み時間の過ごし方を制限したりするなど工夫を図る。ただ、校内で密集を完全に避けることは難しく、対策に限りもある。学びの継続と感染防止の両立に学校現場は神経をとがらせる。

 新潟市中央区の上所小学校(児童695人)は26日が夏休み明け最初の登校日となった。全校朝会は密を避けるため各教室で行われ、大井隆校長がテレビ画面越しに「新型ウイルスが今まで以上にはやっています。手洗いやマスクなどこれまで通りしっかりして、楽しい学校生活にしましょう」と呼び掛けた。

 感染力の強いデルタ株が広がり、県内でも8月に入り児童生徒の感染や部活動でのクラスターが増えている。県の資料などによると、20歳未満の感染者数は増加傾向=グラフ参照=で、全症例に占める割合も5月2~15日の14%から今月5~18日は22%に増えた。

 上所小は、体育で密集する運動を取りやめた。音楽では鍵盤ハーモニカなど楽器演奏を、鍵盤が表示されるタブレット端末アプリの演奏に切り替えた。休み時間は学年ごとに遊ぶ場所を割り当てるなど新たな対策を打ち出す。

 ただ、休み時間の遊びなどでは子ども同士の距離を取るのは難しい。大井校長は「休校になれば放課後児童クラブに行く子どもが増え、今度はそこが密になる。できる限りの対策をしながら大切な学びを保証していきたい」と力を込めた。

 夏季休業中に複数の陽性者が出た高校でもさまざまな対策を講じる。新潟高校(新潟市中央区)は、休業明け最初の登校日の24日は2グループに分け、午前と午後の分散登校を行った。感染リスクの高い食事の場を避けようと、25~27日は午前中だけの授業とした。新潟南高校(同区)は26日に始業式を行い授業をする予定だったが休校中のため、同日オンライン授業を試行的に始めた。

 家庭内感染が増えていることから学校は家庭との連携をさらに強化。2度目の特別警報が発令された長岡市の小中学校では、同居家族の検温や体調の把握をすることにした。

 新潟日報社の「もっとあなたに特別報道班(モア特)」には、無料通話アプリ「LINE」を通して会員の中高生から意見が寄せられた。小千谷市の高校2年生は「校内ではマスクを外す人もいる。運動部は部活中にマスクをしないので外すことに慣れてしまっているのでは」と不安がる。一方、五泉市の高校1年生は「危機感は十分にある。高校生が新型ウイルスに危機感がないと思われるのは嫌だ」と明かした。

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 「もっとあなたに特別報道班」(モア特)では、23日に会員向けに無料通信アプリLINEで学校でのマスク着用に関する意見を呼び掛けました。26日正午までに寄せられた声の一部を紹介します。

▽高校2年生です。授業中に何人かの先生がマスクを外して話すので、やめてほしいと思っています。たくさん話すので息苦しいのかもしれませんが、気になってしまいます。

▽男子中学生です。正直登下校時には、暑いのでマスクを外します。ダメなのはわかっていますが、ノーマスクで話をしてしまいます。外で人混みじゃないので大丈夫なのかなとも思います。

▽新潟駅の近くに住んでいます。8月中旬の出勤時、すれ違った全員がマスクをしていませんでした。バスの中では、マスクをずらして会話している中学生を何度か見かけ、たまらず注意しました。学校でも注意してほしいです。

▽外で一人で歩く時とか、数人でも、会話をしなければ、そこまで厳しくする必要はないと思います。

▽マスク着用、手指消毒、黙食の3つをしっかりとやることは学校現場でそれほど負担なくできるのではないでしょうか。学校に任せてもいいのでは。

▽学校は生徒に対して、状況に関係なく一律にマスク着用を課している場合があります。小学生でも、きちんと着用の趣旨を説明すれば、1人での下校時は必要ないと考えます。やみくもに規制するのではなく、自ら判断し、行動できるような人材を育成することだと思います。