新潟東港工業地帯に建設が予定されているバイオマス発電所の完成予想図(東北電力提供)
新潟東港工業地帯に建設が予定されているバイオマス発電所の完成予想図(東北電力提供)

 東北電力(仙台市)は26日、再生可能エネルギー事業を手掛けるシンガポールの企業と共同で、新潟県聖籠町の県営新潟東港工業地帯内でバイオマス発電事業に取り組むと発表した。同電力が県内で再生可能エネルギー開発事業に参入するのは初めて。輸入木質ペレットなどを主な燃料とし、出力5万キロワットの発電設備を建設する。来年5月に着工し、24年10月の営業運転開始を目指す。

 シンガポール企業のエクイス・デベロップメントが設立した新潟東港バイオマス発電合同会社(東京)に東北電力が20%、エクイス社が80%を出資する。

 同電力は、19年時点から再生可能エネルギーによる発電を200万キロワット分拡大する計画を掲げており、国内外で再エネ事業への投資を進めるエクイス社と方向性が一致した。

 両社は出資額や総事業費は非公表としているが、第四北越銀行(新潟市中央区)や三井住友信託銀行(東京)などから310億円の協調融資を受けた。

 石炭などを使わず、輸入木質ペレットやパームヤシ殻を主な燃料とする専焼バイオマス発電設備を建設する。年間発電量は一般家庭約11万7千世帯分に相当。二酸化炭素(CO2)排出削減量は年間約19万トンを見込んでいる。

 発電した電力は、東北電力子会社の東北電力ネットワークに販売する。東北電力が専焼バイオマス発電事業に取り組むのは、山形県で計画する鳥海南バイオマス発電事業に続き2例目。

 同電力は「早期に目標を達成できるように、引き続き再生可能エネルギー事業に積極的に取り組んでいきたい」としている。

 県営新潟東港工業地帯内では他にも、発電や電力小売りなどを手掛けるイーレックス(東京)と石油元売り大手のENEOS(同)が、出力30万キロワットと世界最大級のバイオマス発電所の建設を計画。26年度の運転開始を目指している。