CD「君が君を抱きしめて」をリリースしたクラリネット奏者伊奈るり子=新潟市中央区の新潟日報メディアシップ
CD「君が君を抱きしめて」をリリースしたクラリネット奏者伊奈るり子=新潟市中央区の新潟日報メディアシップ

 新潟市中央区のクラリネット奏者伊奈るり子(66)が今夏、新型コロナウイルス禍の中での思いを込めた曲「君が君を抱きしめて」のCDをリリースした。「不安を抱える人に寄り添う気持ちを込めた。朝が来ない夜はない」とメッセージを送る。

 演奏活動のほか、新潟中央高校音楽科などでクラリネットを教える。昨年春の県内一斉休校や緊急事態宣言下で、自身のコンサートやレッスンの機会が失われた。伊奈は「気が抜けてモチベーションが下がった。引退が頭をよぎった」と打ち明ける。

 将来に不安を感じていたとき、「やまない雨はない」という知人の言葉を思い出した。ふと、メロディーと歌詞が同時に頭を巡り、一気に曲ができたという。「大丈夫 一人じゃないからね」という歌詞は、周囲や自分自身への励ましの思いでもある。

 出来上がった曲は、その後、自身のコンサートで披露。聞いた人から問い合わせが相次ぎ、CD制作を決めた。曲のアレンジやボーカル、挿絵などには地元の音楽仲間が関わった。

 「曲を通して多くの人に前向きな気持ちになってもらいたい」と話す。

 価格は税込み1200円。新潟市中央区のクラシックCD専門店「コンチェルト」などで販売する。問い合わせは、090(7177)7473(北村さん)。

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