「SL機関士OBによるSLばんえつ物語四方山話」を制作した轡田朗さん=新潟市秋葉区
「SL機関士OBによるSLばんえつ物語四方山話」を制作した轡田朗さん=新潟市秋葉区

 JR磐越西線の新津-会津若松(福島県)間を走る「SLばんえつ物語号」が1999年に定期走行を初めてから22年。新型コロナウイルス禍の中でも、乗客の夢を載せて走り続けるSLを応援しようと、新潟市秋葉区では機関士OBの目線から沿線を案内するパンフレットがお目見えした。

 パンフレット「SLばんえつ物語四方山(よもやま)話」は、新潟市秋葉区の元SL機関士、轡田朗(くつわだあきら)さん(80)が、新津-会津若松間の様子を紹介している。轡田さんは「昔の姿そのままに運行しているSLに関心を持ってもらえたらいい」と話す。

 SL機関士を1972年まで約7年間務めた。新潟駅高架化により、2018年からSLの始発駅が新津駅に変更されたことを受け「機関士として沿線を走った経験を生かして、新津発のSLを盛り上げたい」と制作を始めた。

 パンフレットには各地を走るSLの写真を載せ、停車駅ごとにコメントした。新津駅については「まもなく能代(のうだい)川鉄橋です。これはさびで腐食を防ぐ珍しい鉄橋です」などとガイド。鹿瀬駅-日出谷駅にかけては、磐越西線の難所の一つと紹介し、「ブラスト(煙突から出る排気音)が大きくなったでしょう。きつい上りに加えて長いトンネルをくぐらなければなりません」と、当時の思い出を交えてつづった。

 轡田さんは「ばんえつ物語号に乗りながら、いつもSLが走っていた時代を想像してもらえれば」と話した。パンフレットは四つ折りで横13センチ、縦26センチほど。東日本鉄道OB会新津支部が発行し、新津駅の待合室に置いている。無料。