10代への新型コロナウイルスワクチン接種について、県内自治体間で進捗(しんちょく)度合いに大きな開きがあることが1日、新潟日報社の取材で分かった。2回目の接種率が8割近い自治体がある一方、新潟市など複数自治体が5%未満にとどまり=表参照=、予約の受け付けが始まっていない自治体もある。若年層の感染者が増え、接種が急がれる中、進まない現状が浮き彫りとなった。

 県によると、県全体の10代接種率は31日時点で、1回目が19・7%、2回目が8・4%にとどまっている。流行「第5波」で8月以降、県内の児童生徒の感染が拡大。県は県立学校に対し、3~16日の部活動の休止を要請するなど、校内感染を防ぐ対策を取っており、保護者らからも早期のワクチン接種を求める声が高まっている。

 県内で2回目接種を終えた割合が最も高かったのは、阿賀町の78・7%。次いで出雲崎町が49・8%、湯沢町48・9%、胎内市34・5%、津南町32・2%と続いた。湯沢町は中高生に意向調査を行い、指定日に先行接種を実施。津南町は高校生専用の枠を設け、町立津南病院で接種を行った。

 受験や就職活動を控え、夏休み中に優先接種を進めた市町村も目立った。

 2回目接種率が26・2%の上越市は高校生らを対象に集団接種を先行実施。柏崎市も接種の機会を設け、高校3年生はおおむね2回目の接種を終えた。田上町は16~29歳の接種券を1カ月ほど早め7月初旬に送付した。

 一方、国からのワクチン供給の減少で、スケジュールに支障が出た自治体もある。阿賀野市は、夏休み中に小中高校生の接種終了を予定していたが、11月にずれ込んだ。

 2回目の接種率が10%未満と回答した自治体は、11市村。人口が最も多い新潟市は3・7%、長岡市は5・1%にとどまった。長岡市は、若年層が学校や部活後に受けられるよう15日から平日夜間(午後7時~9時15分)に集団接種を行う。見附市も平日夜の接種を進めている。

 五泉市は今後、予約受付を開始する。

 県は各市町村に、重症化リスクのある40代以上や妊婦らへの優先接種を呼び掛けている。感染症対策・薬務課の星名秋彦課長は「予約の順番が来たら、10代もぜひ接種してほしい。子から子、子から大人への感染事例が増えており、若い世代への接種を強く進めていきたい」と述べた。