宿泊施設が建設される予定の「プラント-5刈羽店」の未活用スペース=刈羽村刈羽
宿泊施設が建設される予定の「プラント-5刈羽店」の未活用スペース=刈羽村刈羽

 新潟県刈羽村が活用事業者を募集していた大型商業施設「プラント-5刈羽店」(同村刈羽)の敷地内に、福島県広野町の宿泊業「稲村屋」が進出することが決まった。336部屋を有する宿泊施設を建設する予定で、完成すれば村内最大になる。2023年春のオープンを目指している。

 プラントは07年7月の中越沖地震で被災し、同9月に閉店した。12年4月に営業を再開したが、被害が大きかった建物の一部スペースは活用されない状態が続いていた。

 村は今春、プラントの建物と敷地を取得した。村議会から有効活用を求める意見が出ていたこともあり、村は7月に公募型プロポーザル方式で敷地の一部7610平方メートルを開発する事業者を募集。応募は稲村屋だけだった。村は近日中に20年間の借地契約を結ぶ。

 稲村屋が村に提出した提案によると、同社は活用されていない建物を取り壊し、宿泊施設10棟を新築する=図参照=。大浴場と食堂を備えた建物も造り、村が誘致に力を入れているスポーツ合宿や、東京電力柏崎刈羽原発で働く人らの利用を想定している。

 食堂は宿泊客以外も利用できるようにする。地元産食材を使ったメニューも提供し、地元住民を優先して雇用する方針という。

 宿泊施設がオープンする予定の23年4月には、プラント駐車場に刈羽診療所が移転新築され、開所する。村産業政策課は「完成すれば、より大きなスポーツ合宿にも対応できるようになる。診療所も開所するので、プラントを中心としたにぎわい創出に期待している」と受け止める。

 稲村屋の担当者は「部屋数などは多少変わる可能性がある。観光客や地元の方にも使ってもらえるような施設にしたい」としている。