「繁蔵 田麦そば」のカフェメニュー。手前から時計回りにバニラアイスのガレット、パフェ、クレープ、卵とハムのガレット
「繁蔵 田麦そば」のカフェメニュー。手前から時計回りにバニラアイスのガレット、パフェ、クレープ、卵とハムのガレット

 新潟県十日町市の田麦地区といえば、地元では知られたソバ産地。その名を冠した「繁蔵 田麦そば」で、自慢の日本そばとはがらりと趣を変えた、そば風味のスイーツが話題を集めている。「十日町名物のそばを、もっと気軽に楽しんでほしい」と、食事時に限っていた営業時間もカフェタイムを意識して拡大し、若い世代にアピールしている。

 登場したカフェメニューはガレットやクレープなど4種類。社長の福崎由希子さん(60)の息子で俳優の峻介さん(30)が考案し、ことし2月から店のメニューに加わった。

 いずれも、田麦地区のそば粉を加えて作った生地が使われている。焼き上げられた生地は、口に含むと、そばの風味や、もっちりとした食感が楽しめる。食感を生かすために、そば粉の割合に苦心したという。

 クレープにはチョコバナナを挟み、ガレットには卵とハムが乗っている。「見た目が華やかになるように、合わせる食材にも気を配った」と峻介さんは試行錯誤を振り返る。

 峻介さんの言葉を借りれば、十日町市民にとって「そばはソウルフードにも近い」存在だ。自家栽培のソバ粉も使い、つなぎに布海苔(ふのり)を加えるだけという繁蔵のそばも、歯応えとのどごしの良さで、多くのファンを集める。

 「でも若い世代では、そばを遠ざける傾向も感じる。そばの良さを市民の皆さんにも改めて感じてもらえたら」。そばスイーツにはそんな思いも込められている。

 カフェ展開の効果もあってか、高校生や若い世代の来店も増えた。「年齢を問わず、食事の後でデザートとして召し上がる方も多い」と由希子さん。「感染症禍で元気のない市街地の盛り上げにも一役買えれば」と願っている。

◇繁蔵 田麦そば 十日町市駅通り237の1。営業時間は午前10時30分~午後7時30分。月曜定休。カフェメニューは「卵とハムのガレット」(580円)、「そば粉のクレープ」(480円)、「バニラアイスのガレット」(580円)、「パフェ」(480円)の4種類。問い合わせは、025(752)5656。