来年の本格稼働に向けて完成した村共同選果場=2日、弥彦村井田
来年の本格稼働に向けて完成した村共同選果場=2日、弥彦村井田

 枝豆の生産、出荷体制の強化を目指して新潟県弥彦村が建設を進めていた村枝豆共同選果場が2日、井田のJA越後中央井田倉庫隣に完成した。これまで生産農家が手作業していた洗浄から選別、袋詰めまでの作業を一貫して行い、労働負担の軽減と品質の均一化を図る。来年度からの本格稼働に向けて3日、試験操業が始まった。

 共同選果場は鉄骨2階建て、延べ床面積は約875平方メートル。村によると総事業費は約4億5千万円で、半分は国の補助金を利用する。1日当たり4トンの出荷が可能になり、最大6トンまで対応できる。村が設置し、JA越後中央が運営する。村内の枝豆農家約20軒が選果場を利用すると見込まれ、栽培面積は本年度の30ヘクタールから、来年度には66ヘクタールまで拡大させることを目指す。

 村は枝豆を農業振興の柱の一つと位置付けている。今年7月には、早生品種で枝付きの「弥彦むすめ」に続くブランド枝豆として「伊彌彦(いやひこ)ちゃまめ」(7月上旬から出荷)「伊彌彦えだまめ」(9月下旬から出荷)を発表。ロゴや専用ホームページを作り、ふるさと納税の返礼品にも加えた。国内での販路拡大に加え、将来的には海外マーケットへの進出も視野に入れている。

 竣工(しゅんこう)式には関係者ら約30人が出席した。小林豊彦村長は「目標は専業農家が1億円プレーヤーになることだ。今日は弥彦の枝豆振興の第一歩で、正念場はこれから。弥彦だけではなく、県を巻き込んで市場を開拓していきたい」とあいさつした。JA越後中央経営管理委員会の高橋七郎会長は、米価下落に触れた上で「選果場の完成が弥彦の農家所得の向上につながることを期待したい」と話した。

 式の後、荷受けから箱詰めまで実演された。工程を見学する関係者からは「自動化されたことで出荷の手間が省ける」「思った以上にスムーズで生産拡大にも期待が持てる」などの声が上がった。