元の持ち主の思いがこもった服が並んだ譲渡会=佐渡市新穂青木
元の持ち主の思いがこもった服が並んだ譲渡会=佐渡市新穂青木

 お金も環境負荷もかけずにファッションを楽しもうと、新潟県佐渡市新穂地区の主婦らが洋服の譲渡会を同市新穂青木で開いた。会場には、元の持ち主のメッセージを添えた服が並び、訪れた人は、思いのこもった服との出合いを楽しんだ。

 譲渡会は、譲渡と「どうぞ」の意味を込めて「どーじょ会」と名付けた。譲りたい服を募り、服への思いなどを書いたメッセージを添えて出品、もらった人は出品者にお礼のメッセージを書く。ファッションは楽しみたいものの、環境に大きな負荷をかけている現状を顧みて企画した。

 初めての開催で発起人の一人、小黒美津子さん(38)は「環境負荷のかかる現在のような生活を続けていては駄目だということは、広く知られていると思う。そのような思いを抱くごく普通の消費者が、お金をかけずにできる工夫を提示できれば」と狙いを話す。

 8月29日に開かれた会には、夏秋ものの成人服中心に約90着が集まり、色とりどりの服がハンガーに掛けられた。服には「自分には似合わなくなったので着てください」「お気に入りだけど、出番が少ないので譲ります」といった手書きメッセージが添えられた。

 訪れた人はメッセージを読みながら服を選び、気に入った服を持ち帰った。50年ほど前のワンピースを選んだ女性は、その場に居合わせた譲渡主と対面。「とってもかわいい。頂いていきます」「(元々の持ち主の)祖母も喜びます」と交流を深めた。

 この日は約30着が新たな持ち主に渡った。同市畑野の女性(32)は「すごくいい企画。メッセージで譲った人の気持ちが伝わるので、引き継いで大事に着ようと思う」と話した。

 小黒さんは「小規模でも、数多く開かれる方が効果があると思う。同じような取り組みが各地で広がってほしい」と話している。次回は10月開催予定。