海水をまいた砂を集める児童=佐渡市下久知
海水をまいた砂を集める児童=佐渡市下久知

 新潟県佐渡市河崎地区などで特産だった塩作りを、地元の河崎小学校(下久知)の児童が体験する授業が同校前の海岸で開かれた。児童は砂浜に作った塩畑に海水をまくなどの作業を行い、先人の苦労に思いをはせた。

 地域で行われていた揚げ浜式製塩は、江戸時代に能登から伝わり、明治時代に塩の専売制が始まるまで、両津湾沿岸を中心に行われていた。

 8月31日の授業では、佐渡博物館の学芸員を講師に、5年生11人が汗を流した。作業は約10メートル四方の塩畑に海水をまくところからスタートし、昔の道具で砂に凹凸をつけ、海水をまいて塩分を多く含む砂を作った。その後、砂を回収、海水でこして、より濃い塩水にした。

 こす作業では、シーツに入れた砂に海水をかけ、たらいにこした水を集めた。濁った水が落ちる様子に児童は「だしみたい」「塩の匂いがする」と声を上げ、色や匂いを元の海水と比べた。児童は後日、塩水を煮詰めて塩を完成させた。

 男子児童(10)は「海水を思うようにまけなくて難しかった。塩作りは暑くて大変。昔の人たちも苦労したと思う」と話した。