今週は、先月出版した拙著「こころのもやもやを脳のせいにしてラクになる方法」(WAVE出版)=写真=についてお話しします。この本は、こころの悩みを根本的に解決したい人のために書きました。

 「ちょっとしたことで不安になる」「何をしても自分に自信が持てない」「コミュニケーション能力がない」「いざやろうとしてもグズグズしてしまう」-。悩みができた時、多くの人は気分転換をしたり、友人に話してみたりします。しかし、こころを入れ替えて自分が変わったつもりでいても、気がついたらまた悩んでいませんか? その効果は、一時的なもので、本当の意味で悩みは解消しません。これでは、結局、何もしていないのと同じことなのです。

 私が提案する方法は、こころの悩みをすべて脳に置き換えてしまうことです。そもそも何かを感じるのも、考えるのも脳です。自分の気持ちを捉えているのも、元をたどれば脳の動きです。つまり、悩みを生み出しているのも脳なのです。そして、脳は目で見ることができます。見えていないこころよりも、見えている脳の動きを変えることの方が、はるかに簡単です。

 そのために、ステップ(1) 悩みを自覚しましょう。悩みやすい人は不安や焦りが先に来て、脳の動きが止まりやすく、思考停止に陥っています。悩んでいると自覚したら、ノートにまず、「今悩んでいる」と書き出すことがポイントです。一言でも自分の言葉を作ることが思考停止を解消していきます。

 ステップ(2) 悩みの癖を見つけましょう。悩みやすい人は同じことをグルグルと悩む傾向があります。例えば、上司に注意されたことで何日も悩んだり、あの言葉、言うんじゃなかったと後悔していたりすることはありませんか。自分の悩み癖を知っておけば、同じ状況になった時、また同じだと気づくことができ、思考停止につながるパターンを回避できます。

 ステップ(3) いつもと違うことをすることです。今の自分の脳を変えるには「新しい情報」を入れることです。新しい情報で、これまでと違う脳を動かすチャンスが増えます。

 暑さが続きますが、こころの悩みをすべて脳に置き換えて脳をラクにして過ごしましょう。