新潟県柏崎市内の海水浴場の今夏(7、8月)の入り込み客数は前年比35%増の25万810人だった。新型コロナウイルス禍での2度目の夏を迎え、入り込みは回復の兆しを見せたが、感染拡大前と比べると客数は半分以下にとどまる。桜井雅浩市長は定例記者会見で「夏だけではなく、春や秋の集客に工夫が必要だ。レジャーの多様化に対応しなければならない」と述べた。

 今夏の入り込み客数25万810人は、中越沖地震が発生した2007年の16万8490人、新型ウイルスの感染が拡大した20年の18万5810人に次ぎ、1974年以降で3番目に少ない。

 新型ウイルスの収束が見通せない中、月別では7月が前年比4倍超の9万7400人だった。市は比較的天候に恵まれたことなどが要因とみている。感染拡大に伴って入り込みが鈍り、8月は前年比7%減の15万3410人だった。

 海水浴場別では、「東の輪」が最も多い6万4310人(前年比46%増)=表参照=。続いて「石地」が5万980人(同41%増)、「番神・西番神」が4万1910人(同38%増)となっている。

 一方、番神海水浴場近くの岩場を利用して市が設置した「番神自然水族館」の利用者数(7、8月)は、629人で前年の1・5倍となった。

 親子で磯遊びを楽しめるイベントで、今夏は前年より9回多い35回開催し、シュノーケリング体験といった新企画も奏功した。

 柏崎市には約42キロの海岸線に県内最多の15の海水浴場があり、市は「海のまち」としてPRしている。ただ、レジャーの多様化などを背景に海水浴場の入り込み客数は減少傾向にある。90年の約178万人がピークで、その後は右肩下がり。新型ウイルス感染拡大前の2019年は57万人余りだった。

 桜井市長は9月1日の会見で「若い世代の志向が海水浴に向いていない面がある。春、秋の集客に向けた工夫を、柏崎観光協会とともに応援したい」と語った。

 柏崎観光協会の飛田成雅事務局長は取材に対し、「新しい海の活用を探求していきたい」と話した。