愛称が決まったJA柏崎のブランド枝豆「越後はちこく茶豆」
愛称が決まったJA柏崎のブランド枝豆「越後はちこく茶豆」
JA柏崎の枝豆集出荷施設。収穫後の枝豆の洗浄、選別などを一括で行える=2020年8月、柏崎市平井

 新潟県のJA柏崎は、管内(柏崎市、刈羽村、長岡市小国地域)で生産する早生(わせ)品種の枝豆の愛称を「越後はちこく茶豆」に決めた。収穫時期が早く、「いち早く食卓に届く茶豆」という優位性を生かし、ブランド化して生産量や販路の拡大を図る。越後はちこく茶豆をけん引役として、枝豆全体の販売額を3年後までに現状の約4倍となる1億円に乗せる目標を掲げる。

 越後はちこく茶豆は、県が開発した「新潟系14号」という品種。7月中旬から収穫が始まり、他の茶豆よりも半月ほど早い。茶豆特有の香り、うまみ、甘みを備え、一般的な茶豆よりも大粒で食べ応えがあるのが特徴だ。

 JAは昨年、管内で生産する新潟系14号の愛称を一般募集した。約600点が寄せられ、関係自治体の投票などで今年7月に名前を決めた。

 「はちこく」は、管内3地域のほぼ中央に位置する八石山が由来。パッケージには市のPRキャラクター「えちゴン」と、JA柏崎のイメージキャラクター「みのりちゃん」が描かれている。

 JA柏崎と柏崎市は、枝豆の1億円産地を目指し、生産拡大に力を入れる。

 JAは昨年、市などの補助金を活用し、同市平井に枝豆の集出荷施設を建設した。収穫された枝豆の洗浄、脱水、規格外品の選別、袋詰めを一貫して行える設備を整え、生産者の手間が大幅に減った。

 2016、17年は10人程度だった生産者数も年々増え、今年は29人が取り組む。枝豆の作付面積は約33ヘクタールで、うち約8ヘクタールが越後はちこく茶豆だ。

 JA柏崎産枝豆の9割近くは、契約を結ぶ東海地方の量販店に出荷される。食味の評価が高く、引き合いは強いという。昨年の枝豆販売額は約2500万円で、5年ほど前の約1千万円から2・5倍に伸びた。

 県はコメに依存する農業からの脱却に向け、園芸作物の1億円産地を2024年までに、18年時点の51から倍増させる目標を掲げている。JA柏崎も、それまでに枝豆の1億円産地となることを目指す。

 JA柏崎園芸特産課の小林智和課長は、販売額1億円の達成の課題として、生産者の増加に加え、「栽培管理を徹底し、面積当たりの収穫量を上げることがポイントだ」と語る。

 管内の枝豆生産者のほとんどは稲作と両立しているという。小林課長は「作業の機械化や施設の整備により、枝豆栽培を始めやすい環境が整った。越後はちこく茶豆には、管内の園芸作物のけん引役になってもらいたい」と期待を語った。