「新潟デザイン&キャピタル」設立を発表した(右から)スノーピークの山井太会長、新潟ベンチャーキャピタルの永瀬俊彦社長、自遊人の岩佐十良社長=15日、県庁
「新潟デザイン&キャピタル」設立を発表した(右から)スノーピークの山井太会長、新潟ベンチャーキャピタルの永瀬俊彦社長、自遊人の岩佐十良社長=15日、県庁

 アウトドア製品企画製造のスノーピーク(新潟県三条市)、雑誌発行の自遊人(同南魚沼市)、ベンチャーへの投資や起業家育成を行う新潟ベンチャーキャピタル(新潟市中央区)は、ファンド運営会社「新潟デザイン&キャピタル」を22日に設立する。3社のノウハウを生かして県内各地に宿泊施設を造り、新型コロナウイルス禍で減少している観光誘客の回復を図ることで地域振興につなげる。観光に特化したファンドは、本県で初の取り組みになるという。

 異業種の3社は、自然風景や食材などを軸に本県の観光をもり立てることが必要だとして見解が一致。新型ウイルスにより2020年の県内観光入り込み客数が前年比4割減に落ち込んだ状況なども踏まえ、共同で活動に取り組むことにした。

 新潟デザイン&キャピタルは資本金300万円。新潟市中央区に本社を置く。同社は設立後、金融機関や自治体などから出資を募ってファンドを開設する予定。企業などにファンドの資金を供給し、観光地などで宿泊施設の整備に生かす。

 宿泊施設の運営は、古民家や地場食材を使った人気旅館「里山十帖」(南魚沼市)の実績がある自遊人が担う。スノーピークが展開している豪華なキャンプ「グランピング」も組み合わせ、国内外から広く誘客を図っていく方針だ。

 将来は施設運営で価値の上がった不動産保有会社の株式を地元住民らに売却し、地域振興にも役立てる。

 対象地域として、まず佐渡や妙高、湯沢・南魚沼地域を想定。既に準備を始めており、早ければ2023年冬に第1号の施設をオープンしたい考えだ。

 15日には3社の代表者が県庁で記者会見した。ファンド運営会社の社長に就く永瀬俊彦・新潟ベンチャーキャピタル社長は「新型ウイルスによる閉塞感を打破し、地域の起爆剤となるような資産をつくり上げたい」と意欲を語った。

 各地をつないだ周遊観光の構想もあり、スノーピークの山井太会長は「県内の観光をトータルで発信していければいい」と強調。自遊人の岩佐十良社長は「多くの人に新潟の素晴らしさを知ってもらいたい」と述べた。