第33回全日本高校・大学ダンスフェスティバルで特別賞を受賞した新潟南高の作品=8月、神戸市の神戸文化ホール(フォトスタジオ八木提供写真)
第33回全日本高校・大学ダンスフェスティバルで特別賞を受賞した新潟南高の作品=8月、神戸市の神戸文化ホール(フォトスタジオ八木提供写真)

 神戸市で8月に開かれた「全日本高校・大学ダンスフェスティバル」の高校ダンス創作コンクール部門で、新潟南高校ダンス部が特別賞を受賞した。川端康成の「雪国」を題材にした作品で、もともとは昨年の3年生が踊る予定だったが、新型コロナウイルス禍でかなわなかった。メンバーは「4学年でつかんだ賞」と喜んでいる。

 昨年の大会は感染症拡大で中止となり、2年ぶりに開かれた。78校が出場し、予選を勝ち抜いた40校が決戦に進んだ。特別賞は上から5番目の賞に当たる。

 同校の作品「刹那に燃ゆ-川端康成『雪国』より」は、昨年の3年生がこの大会に向けて曲の編集などを進めていたもの。大会が中止となり、振り付けは完成しなかったが、「すごく良い曲だから私たちで演じたい」と現在の1~3年生26人があらためて大会での発表を目指すことにした。

 作品は、生きる目的を失った「島村」と生き生きと暮らす「駒子」のはかない愛の物語。主人公の男女役以外は全員が「雪」を演じ、男女の心情の移り変わりなどを全身を使って表現した。男女の関係では高校生には理解が難しい場面もあり、小説を読み込み、降る雪を観察するなどして振り付けや表現を磨いた。

 指導した外部コーチの舟山弘美さん(67)は「小説から深く追求し、自分たちなりの視点で踊れたことが賞につながったのではないか」とたたえた。

 駒子を演じた3年の矢部夏嬉(なつき)さん(18)は「作品をそのまま伝えるのではなく、気持ちをどう入れるかをこだわった」を笑顔を見せた。

 フェスティバルの模様は18日午後4時からNHK教育テレビ(Eテレ)で放映される予定。