新潟県は17日、ツキノワグマの餌となるブナなどの木の実が今秋、県全体で凶作~不作になるとして、餌を求めて人里に出没するクマへの注意を呼び掛けた。秋の行楽シーズンを前に、登山やキノコ採りなどの際には、事前に出没地点を確認したり、単独行動を避けたりするよう求めた。

 調査は7月1日~8月31日に356地点で行った。凶作、不作、並作、豊作の4段階で予測し、主に山奥に分布しているブナとミズナラは県全体で凶作~不作。ブナに比べて人里に近い地域に分布するコナラ、クリ、オニグルミはいずれも不作~並作とした。

 県内では昨年度、クマによる人身被害は17件21人(うち1人死亡)、出没・目撃件数が1957件と、ともに過去最多を記録。昨秋もブナの実は県全体で凶作~不作だった。

 県によると、クマの出没は例年10、11の両月がピークとなる。17日に会見した県鳥獣被害対策支援センターの神部淳所長は「今年もこの時期がピークとなるのはほぼ間違いない」と強調。クマに襲われた場合は致命傷を避けるために、地面に伏せて、両手で首の後ろを守るなどの対応を取るよう呼び掛けている。