晩年の良寛を支えた木村家所蔵の書などが並ぶ「晩年の良寛遺墨選展」=18日、長岡市島崎
晩年の良寛を支えた木村家所蔵の書などが並ぶ「晩年の良寛遺墨選展」=18日、長岡市島崎

 新潟長岡市和島地区で晩年を過ごした良寛の書やゆかりの品を集めた「晩年の良寛遺墨選展」が18日、同市島崎の良寛の里美術館で始まった。良寛が暮らした木村家が所蔵する書状など、普段は公開されない貴重な品々が展示されている。

 同館が創立30年を記念し、特別展として企画した。69歳で木村家の庵で暮らし始め、生涯を閉じた和島地区に残るゆかりの品を中心に約40点が並ぶ。

 会場には、良寛が立身出世にこだわらずに生きた人生を詠んだ遺墨のほか、弟の由之が自分の没後は良寛の墓の隣に小さな墓を建ててほしいと木村家に伝える書状、良寛の墓前に集まった相馬御風ら文化人の写真などが展示。今も人々に愛される良寛の人となりを知ることができる。木村家で良寛が使っていた布団の布地など、暮らしぶりの一端を示す品もある。

 同館の桑原剛館長(78)は「精神の自由が投影された書の魅力だけでなく、良寛を支えた人々の思いを含め、晩年の良寛を知る機会になれば」と話した。

 11月7日まで。入館料は大人500円、小中学生300円。