世界大会で2位となった「フェニックスロボッツ」のメンバー。代表の山岸開さん(中央)は「むしろ、これからが本当の勝負だ」と来年の大会を見据える=長岡市深沢町のながおか新産業創造センター
世界大会で2位となった「フェニックスロボッツ」のメンバー。代表の山岸開さん(中央)は「むしろ、これからが本当の勝負だ」と来年の大会を見据える=長岡市深沢町のながおか新産業創造センター

 新潟県長岡市の長岡技術科学大などの学生でつくるロボット開発・競技団体「フェニックスロボッツ」が、ロボット競技の世界大会で、オンライン部門2位に入った。新型コロナウイルスの影響で思うように活動できない中、スポンサー集めも含めた総合評価で獲得した「銀メダル」。メンバーは結果を喜びつつ、次の大会に向けて動き始めている。

 フェニックスは昨年3月、技科大修士1年で代表の山岸開さん(24)らを中心に結成され、現在は技科大や新潟大、長岡高専の学生約60人で構成する。

 目標は、中国のドローン製造大手が主催する世界大会「ロボマスター」での優勝だった。攻撃や保守など役割の異なる7種類9台のロボットを制作、操縦し、玉を打ち合うサバイバルゲームだ。ことし7月の本番に向け、中国に乗り込む予定だったが、新型ウイルスの流行でオンライン部門の出場に切り替わった。

 5カ国7チームの争いでは、英語による6月の最終発表まで、書類審査を中心に五つの関門で競った。技術開発力だけでなく、チームの会計や収支も審査された。主催者側の評価で7月上旬、2位という成績が発表された。

 ウイルス禍の下、ロボット製作が大学の臨時休業で中断を余儀なくされたものの、最終的に8台を制作。緊急事態宣言でスポンサー募集の企業回りができず、200通ほどの案内状を郵送するなど苦心した。

 山岸さんは「チームのモチベーション維持が大変だった」と振り返り「1人では無理だった。仲間に感謝したい」と語る。創設メンバーの1人、小黒司友さん(23)も「この経験は社会人になってからもきっと役に立つ」と話した。

 チームは来年こそ現地での大会開催を望んでおり、今後も開発を続ける。ロボット操作の練習などのため、長岡市と交渉し、6月からは小国地域にある閉校した小学校の体育館を利用できるよう許可を得た。

 フェニックスの広報担当、齋藤祐功さん(23)は「地元の子どもたちにロボットのかっこよさを感じてもらえるイベントの開催など、普及にも力を入れたい」と意気込んでいる。