「こすど地区公民館報800号」(上)と、閲覧可能な過去の館報のファイル=新潟市秋葉区の小須戸まちづくりセンター
「こすど地区公民館報800号」(上)と、閲覧可能な過去の館報のファイル=新潟市秋葉区の小須戸まちづくりセンター
1949年10月に発行された創刊号。当時の題字は「公民館報こすど」(新潟市ホームページより)

 小須戸地区公民館(新潟市秋葉区)が1949年10月から月1回発行している「こすど地区公民館報」が、8月号で800号となった。同館は800号を記念し、紙面を創刊号からデータ化して市のホームページで公開した。古川正利館長は「町史編さんの資料にもなるなど、地域の歴史そのもの。多くの方に見てほしい」と話している。

 同館によると、市内で72年にもわたり定期的に館報を発行しているのは小須戸地区だけ。現在は、職員や地域住民でつくる編集メンバー9人が、毎号知恵を絞って作成している。A3判の表裏2ページで、約3300世帯に配布している。

 データで公開された館報のうち、第1号は黄変して時の流れを感じさせる。巻頭言には、当時の館長が「館報に盛られる皆さんの建設的なご意見並びにご批判の声が、とりもなおさず公民館運動の発展であり、町の振興になるのであります」と記し、民主的運営へ気概をみなぎらせている。

 住民の作品を載せる文芸欄は第1号にすでに登場。懸賞の募集や広告が掲載された時期もあった。人気コーナーで、住民が顔写真入りで日々の雑感をつづるコラム「ちょこっと一言」は88年に始まるなど、現在まで変化と継続を重ねてきた。

 記念の800号のトップ記事は「館報ができるまで」。取材、編集会議や紙面制作、校正と印刷を経て、地元の福祉作業所「ワークセンターほほえみ」利用者の手で各自治会長宅に配達され、各戸に配布される流れを紹介した。題字も刷新し、公募で決まった新題字の背景には、小須戸縞(じま)をあしらった。幼児期家庭教育講演会の内容や小須戸柔道スポーツ少年団の活躍など、地域の話題もふんだんに盛り込んだ。

 編集委員のメンバー、同区の古川満さん(67)は、原稿が全て手書きだった29年前から携わってきた。「公民館は人が集まり、学ぶ場となってきた。これからも地域をつなぐ情報を発信していきたい」と話している。

 過去の館報は、小須戸まちづくりセンターでも閲覧できる。問い合わせは小須戸地区公民館、0250(25)5715。